ページを読み込んだ後にリクエストパラメータを削除するって大事だよね

技術的な部分がイマイチ分かっていないので間違っている可能性があるのですが、TNWはGoogle Analyticsのトラッキングコードutm系のURLを叩くと、恐らくAjaxの「XMLHttpRequest」を利用してAnalytics側にはパラメータ付きのURLやトラッキング情報等を送信して、Cookieにもそのトラッキング情報付きのデータが保管されるようですが、すぐにリクエストパラメータ系が削除され、Ajax特有の「#!」付きのURLへ置き換わります。

【パラメータ付き】

【パラメータ無し】


(例) Evernote rolls out ‘four times faster’ account syncing

どこをクリックされたとか、クリックした人にステータスを付けたりする場合、クリックイベントを仕掛けることも多いと思いますが、メール経由の場合はGoogle Analyticsの場合はutmコードで追跡をしたり、他のツールで何らかの解析用パラメータを付与する事がありますが、ソーシャルがここまで普及するとそのパラメータ付きでシェアされる機会も多く、結局実際どのくらい利用されているのかがわからなくなったり、ファネル分析へ悪影響を及ぼしたりとメリットが殆ど無くなってしまいます。
TNWの動きを見ていて、「そりゃ技術的に可能なのであれば、多少開発リソースを割いてでもやるべきだよなぁ」と納得してしまいました。

皆さんも、もし可能なら開発側に提案をされると良いかもしれません。

HTTPSのYahoo検索がAdobe Analytics(Site­Cat­a­lyst)データに及ぼす影響

Adobeから公式発表がありましたね。影響点としては以下の2点。
First, you will no longer receive organic key­word data for your Yahoo search traf­fic. (中略)Sec­ond, you will no longer receive refer­rer data from Yahoo, which will result in a drop in Yahoo traf­fic in your Refer­ring Domains and Refer­rers reports.
ということで、検索キーワードと参照元が消えますということで。
Yahooのセキュアサーチが3月31日までに全世界でリリースされるということです。

既に海外で報道されている通りですが、検索エンジンによってHTTPSの動きが異なります・・・というか、Googleだけがウェブマスターに優しい設定になっています。
  • Yahoo: secure search is the default, no refer­rers passed, except for advertisers
  • Google: secure search is the default, Google refer­rer passed but search terms stripped, except for advertisers
  • Bing: secure search is optional, no refer­rers passed
Google以外がウェブマスターにとって、通常のSSLサイトと同じような動きをしているので、解析のファネル分析や前年度比較、チャネル系の動きがかなり怪しくなります。
マーケティング界隈ではコンテンツマーケティングとリアルタイムマーケティング、そしてより行動分析系、所謂Big Dataへの期待と効率化が進む予感がします。

GoogleがイギリスのAI企業「Deep Mind」を4億ドルで買収

日曜日にRe/Codeで報道があった時は、それほど気にかけていなかったのですが、SEO界隈はだいぶざわついているようで。

Deep Mind」はシミュレーション、コマース、ゲーム分野におけるAI開発を主にしているようですが、コマースのレコメンドシステムにもAI技術を適用しようとしているという噂。



一応今回は自動運転システムやスマートサーモスタットなどと同様に商用分野でGoogleのキーとなる技術の一つになると見られていますが、SEO界隈では検索エンジンのアルゴリズムにも導入されるのではないかと戦々恐々とされているようで。

今年のGoogle戦略を見る上でも面白い買収だとは思います!

海外の「Inspyer Rank Report」をアレグロマーケティングさん経由で購入

海外で有名なInspyder Rank Reporterですが、いつの間にかアレグロマーケティングさんが代理店をはじめたということで、早速購入してみました。


たぶん アレグロさんが入ったおかげで、Googleのco.jpとかYahoo Japanが入ったのだと思いますが・・・

まぁ購入してみると単純だなと思いましたが、検索エンジンテンプレートエディタにGoogle.co.jpとしてXpath経由で必要な部分を取得しているだけでしたので、少し安い海外版でも設定をしてしまえば使えるのかもしれません。
検索言語のプルダウンはどこかの設定で持っているのかも知りませんが。



この設定にある「ヒューマンエミュレーション」で取得間隔を自由に変更できるのはイイですね。


とはいえ、他のツールで取得していたキーワード群を移行してみたところキーワードが多すぎて何十日も取得に時間がかかることに・・・
「ヒューマンエミュレーション」の関係で、この「残り時間」に殆ど意味はなさそうですが。


日本でシェアのないBingをはずしたり、エミュレーションをいじったりして・・・


試してみましたが残り時間が3桁をずっとキープしているので、あとは大量にプロキシ設定をしてみるか・・・
仕組み的にはランキングを適切に取得出来るなぁと思いましたが、キーワード群の登録や取得のフローを最適化していかないと、現状では利用が厳しいなという印象ですね。

Google検索は飛び先のサイトにリファラだけはしっかり渡している

海外の記事を見ていて実際に試してみた。

Google検索のHTTPSからHTTPサイトを見た場合のリファラがこれ。


しっかり渡していますな。
そして、Google検索のHTTPSサイトから、HTTPSサイトを開いた場合がこれ。






こちらもしっかりリファラを渡していますな。
BingのSSL検索とか、米Yahoo検索では無い動きで、これは完全にGoogleが意図的に設定しているものなので、Google Analyticsに(not provided)を表示させたり、他の解析サービスへ影響を与えないようにしているのか、リマーケティングの仕組みに関係しているのか・・・それとも他に何か理由があるのでしょうかね。

ここ最近はSSLサービスも多いし、検索エンジンもSSL化していっていることもあって(not provided)だらけ、OrganicもDirect化していて最近ファネル分析が流行ってきたと思ったら、経路関連のファネル分析の意味がそれほど重視出来るような状況でもなくなってきた。

計測値が去年の終わりから揺らいでるように感じていたりもして、この辺りの動きはデータが大きく変わってくるのでちゃんと見ておきたいところですね。

(参照) An Easy Way To Check What Referrer Data Google, Bing Or Yahoo Pass To Your Secure Site

何か欲しい商品があるとき、まずどのサイトを開きますか?

先週はじめ、個人的に少し衝撃を受けたニュースがありました。
何かインターネットでショッピングをしようと考えている、または欲しい物が既に決まっている方だと予想していますが、2010年時点で、そのような人がそれをGoogleを使って検索する人の割合は24%で、Amazonを利用して検索する人は18%でした。
しかしながら、2012年の時点では完全に逆転していてGoogleが13%なのに対して、Amazonが30%だというものです。(参照)

Googleもショッピングを立ち上げたり、Google Shopping Expressというサービスを地域限定でテストしたり、そして通常のGoogle検索でも商品名で検索された場合、Googleショッピング掲載商品が広告として表示される、所謂PLAを導入するなど商品販売の部分に関しては力を入れようと躍起になっているように見えます。

また、AmazonやeBayのマーケットプレイスは成果報酬型なのに対して、CPC広告などは複雑でクリック課金だったりコストが高くなりがちなのも事実で、なかなか中小企業が入りにくい側面もあります。わざわざコンサルタントに依頼したり勉強会に参加してみたり、それでも効果がうまく見えない可能性もあります。
最近はファネルをうまく利用しながら解析を進めるやり方が主流かなと勝手に感じてはいるのですが。

Amazonの取り扱う商品のジャンルが増えれば増えるほど、そして配達に関する時間的な優位性や、その結果もたらされるユーザーの成功体験が増えれば増えるほど、商品を探すのにGoogleから検索するのではなく、Amazonでまずは検索をするという人が増える事でしょう。
日本だと価格コムあたりは、まだそういう人が多いのでしょうか?

Chromeなどの拡張を使って店舗間の価格を表示して、最安のところで購入するという人もいるでしょうし、配達を重視している人もいるかもしれません。Amazonの場合はいつ届くという情報が基本的に全商品購入前からわかっているので予定が立てやすかったりと、安心感もあります。
そういう意味ではAmazonは本当にコマース界におけるGoogleだなと感じました。

セマンティックウェブの世界に進めば進むほど、Googleとしては商品の価格をGoogle上で比較出来るようになるわけですが、以前Googleショッピングが日本に上陸した時、カカクコムの株価を暴落させ、それを予感させたのに、その後もGoogleはカカクコム的な戦略は打ち出さず、あくまでGoogleショッピングを広告に変容させてGoogle検索上でも広告扱いとなりました。
今後どういう方向へ持って行きたいのか戦略は不透明ですが、現状を見る限り今の戦略は失敗ではないかと思わざるを得ません。

コマース分野では2013年のアメリカ年末商戦やTwitterの最近の動きから、2014年はT-Commerceとソーシャルコマースの2分野にだいぶ動きが出てきそうだと予感させてくれましたが、この動きにGoogleはどのような動きをするのでしょうか。
最近のウェブサイトでは、所謂Hero Areaを活用したデザインやレスポンシブ、パララックス系サイトが大幅に増殖しましたが、コマースでも活用できるものと活用しにくいものがあるのは事実です。

少し話がそれますが、Hero Area活用系ではB2Bとスタートアップが多いような印象を受けているのですが、ああいうデザイン、Googleの検索的すなわちSEO視点では広告ではないにしろ、Above the Foldが画像しか表示されていなかったりと、あまり良いサイトという評価は得られなさそうです。
その辺りは検索ボリュームや被リンクなどを見ながら検索順位は調整されるのでしょうけど、一度話題にならなくなると一気に検索ランキングもガタ落ちしそうな気もしますが、一方でそのデザインがある程度流行している以上、Above the Foldの概念は検索エンジンにとって薄くなる可能性さえ感じています。実際パララックスも含めて、コンテンツにあったデザインだと感じるサイト群も非常に多いですし。

話を戻すと、何かインターネットを使ってモノを買うという場合、Googleが利用される可能性は現状では減っていく可能性がまだまだ強く残っています。一つの解決策としては自分たちでモールを作り、Google的にまず検索されるサイトとすると同時に、Amazonも商品検索精度を高めるためにA9を持っていますが、商品が多くなった時の検索精度を高めていく必要があります。

また少し話を外れますが、去年ヤマダ電機がヤマダウェブをAmazonデザインに変更しましたが、少し分類を見せる日本のコマースサイト的Amazonサイトですが、Amazonは検索精度をかなり重視しており、その改善に余念がないからこそのあの簡素なデザインをヤマダ電機が取り入れたのは失策ではないかとちょっと感じています。検索の絞込も甘いし。

ともあれ、コマースサイトの今後はとても面白いくらいサービスが変化していく事は間違いないのですが、サービス面でも完全なレッドオーシャン状態であることは間違いないでしょう。
個人的な関心としてはウェアラブル系がどのようにコマース分野に入ってくるのか、そしてコマースとは全く関係ありませんがIoT面でウェアラブル機に次搭載される計測機能は何か・・・というどうでもイイことを考えていたりします。

ウェアラブルは24/7の分野をスマートフォンから奪い取る日は来るのかな・・・

関連度という情報を視覚化する

最近は少し忙しくて、大量のタスクを短期間で実行に移す必要に迫られているわけですが、そのタスクにもトリアージ・・・というか、まぁ優先順位を付ける必要があるのですが、そこで情報をビジュアル化しながら整理して、考えるという事を取り入れています。

結果を見ると、当たり前だなぁと思ってしまう感じの結果しか、まだ得られていないのですが単純な2軸での象限を使った説明だけではなくて、こういうビジュアル化をしながら2点間の関係性を視覚的に見ながら考えるという感じです。



この図は1分くらいでデモデータから作成したものなので、微妙な感じですが、ある程度整理しながら絵にしてみると説得性をもったり、自分の理解に繋がるのは、ここ1~2年で沢山議論されたところですね。

私が言うまでもなく、既に可視化を普段の分析に取り入れている方も多いと思いますが、自分ももう少しこの描き方と見せるだけでなく、実際の行動に結びつくようなものを描けるようになろうと思います。

競合他社のサイトのmeta情報をJSON形式で取得する「meta as a Service」が便利かも

meta情報だけをJSON形式で返す、その名も「<meta> as a service」が面白いですね。
XPath的な何かで裏側は取得しているのかもしれませんが、使い方は簡単でJSON形式で返ってくるため、その後の利用も手軽。
ただちょっとデメリットもあるかな。



サイトを見れば一目瞭然ですが、
http://maas.dfth.in/meta/campushash.com
の「/meta/」の後に競合他社のドメインを指定するという感じです。

サブドメインも問題ないようです。



metaの中でもdescriptionだけ取得したい場合は・・・

http://maas.dfth.in/meta/description/www.yahoo.co.jp

という指定。
ただし、その下の階層だと指定が出来ないというのがデメリットかな。

http://maas.dfth.in/meta/news.ameba.jp/20140119-101/

こう指定すると、データが返ってこない・・・
まぁ、仕方ないと言うべきか。ページ単位やリクエストパラメータがあっても取得できたらイイかもね。

TwitterとStripeの提携交渉が実現すると、Twitter上から商品が購入できるようになる

16日のこの記事が出元のようですが、おなじみTwitterと決済サービスを提供しているスタートアップのStripeが提携交渉をしているという報道が出ています。

ソーシャルコマースをより進めることを目的としていますが、実現するためにはTwitter自身がショッピングネットワークを構築する必要があります。ただ、あくまで噂の段階ですが、いくつかの企業がそれに同意をしたのではないか・・・という話も出てきています。

もしこれが実現したならば、Twitterを使ったタイムセールを実施できるだけでなく、ソーシャル・ネットワークからコマースサイトへ飛ぶようなプロセスも省けるのではないかと期待されています。


Amazonの新しい特許は、ユーザーが購入する前に事前に買われるモノを予測して配送ポイントまで運んでおく

ウォール・ストリート・ジャーナルのブログに衝撃的な記事が出ていました。
Amazonが「anticipatory shipping」と言われる特許を12月に提出したようです。

(参考)
Amazon Wants to Ship Your Package Before You Buy It

記事によると過去の注文、商品検索履歴、ウィッシュリスト、ショッピングカート内商品、返品記録、ユーザーの商品に対するカーソルにどれくらいホバーしたかといった情報までも使って予測するようです。


現在は配送業者だったり、トラック業者を待つ時間が存在していますが、今回の仕組みによって、この配送時間を短縮し、注文から1両日中には配送することが目的となります。

今日、Google Nowも含めユーザー一人ひとりのスケジュール的欲求、例えば「そろそろ牛乳を購入すべき」などの通知をもテクノロジーで把握しようとしていますが、今回のAmazonも必要なものを的確なタイミングで配送するという意味では全く同じ目的へと進んでいるようです。

ウェブサイトの情報をJSON形式などの構造化されたデータとして吐き出すWebAPIを簡単に作成することができる「KIMONO」サービスに感動

何はともあれ、まずはこの動画を見ていただきたい。


kimono: a 60 second introduction from Kimono Labs on Vimeo.

今回「KIMONO」サービスが開始したサービスは、ユニコードで記述されているウェブサイトをスクレイピングしてデータを取得するのではなく、簡単にAPIを作ってしまおうというサービスです。

手順を簡単に説明すると、ウェブサイト「Kimonify」ブックマークレットを起動しデータを取得したい場所を選択します。(redditサイトを利用)


例えば「タイトル」をAPIで取得したいとすると、一つタイトルを選択すると恐らくXPath的なもので判定していると思うのですが、同じ「タイトル」と判定される部分がハイライトされます。

ハイライトされた部分に問題がなければ、ハイライトされた部分に表示されているチェックをして、ヘッダーにある「Done」をクリックします。




その後、そのAPIに付ける名前を入力してみると・・・



出来上がりました!
JSON形式で吐き出させてみると、キレイにデータが取得できていることが確認できます。





今現在はbetaということで無料プランで通常3APIまでの作成のところが、30個まで作成可能となっています。
無料で3つまでというのは結構少ないなぁと思ってしまったりもしますが、これだけの機能が実感できれば有料プランでもイイかなという気になってしまいますね。


GoogleがNEST(Nest Learning Thermostat )を買収って・・・え!?

GoogleがNESTを買収したというリリースがありました。(参考)
NESTと言えば・・・Apple Storeで売っているアレ


一応NESTのBlogでは、iPhoneでのサポートは継続しますとか、色々書かれていますが何かモヤモヤします。

NESTを立ち上げた人物は初代iPhoneやiPadの開発に携わったと言われる人物。Apple側も黙って見ているわけにはいかないような気がしています。

NEST自体は利用者の好む室温を学習しながら部屋のエアコンをコントロールするターミナル的なものですが、今後Androidとの親和性を高めることは間違いありません。今年IoTが大きく叫ばれている中、この仕組みは大きな一歩かもしれませんね。

PayPalはシームレスなオンライン決済を提供開始、PayPal Beaconのアップデートも。

今週開催された2014年のNRFにてPayPalが新しいオンライン決済方法と、PayPal Beaconのアップデートを発表していました。

オンライン決済についてはユーザーネーム、パスワード無しの決済ということで、写真を見る限りGoogleチェックアウトなどのようなコマースサイト内で決済を完了させるというもののようです。


PayPal Beaconに関しては簡単な動画がありますが、これは去年発表されていた店舗に入るだけで支払いを完了できるというシステムです。



PayPalは去年末にバックシステムをJAVAからJavascriptへ変更し、よりシステムを柔軟に変更しリーン開発へと大きく舵を切りましたが、今年はさらに決済回りでアッと言わせるサービスを出してきそうな予感がしますね。

HTTPSのBing経由でサイトへアクセスするとGoogle AnalyticsにはDirectとして計測される

日本国内ではあまり利用率は高くないと思いますが、BingのHTTPs対応が完了しているということで、Google Analyticsに渡る値を少しみてみました。



今回はAnalyticsを利用されている「どこどこJP」さんのサイトを検索してみました。
・・・ダブルクォーテーションで囲まないと検索結果にヒットしねぇ(泣)



そしてランディング!
さすが、既にUniversal Analyticsで計測されているわけですが、見ていただきたいのが「utmz」値ですね。



拡大したのがこれ。




Analytics側には完全に「direct」として値が渡されていますね。HTTPsだから当たり前といえば当たり前ですが、利用率が多くなるとチャネル別の分析というのも、ちょっと考えないといけないですね。

ワイヤレスチャージの電動バスのテストがミルトン・キーンズでスタート

このWrightbusは夜中はケーブルを使って電気をチャージして、日中はワイヤレスでチャージをしながら走るというものです。



バス停に停車した際にワイヤレスでチャージをするわけですが、そのおかげでお客さんをバッテリーチャージの必要性などで待たせることもなく、非常に実用的な仕組みになっているようです。

充電プレートはもちろん事前に埋め込んでおく必要がありますが、この仕組み、充電速度も早いようで、電動の非効率性をうまくカバーした画期的な仕組みだと思います。

現在テストはミルトン・キーンズだけでなく韓国でもワイヤレスチャージテストが始まっているということで、同様の実験は今後イタリアなどでも始まる予定です。

日本では・・・?

海外調査に見る効果的なEmailマーケティング

ExactTarget社が実施したEmail Lifecycle Marketingの調査結果が発表されました。
ソーシャルマーケティングなど新しいマーケティングチャネルや手法が出てきても、まだまだEmailがマーケティングの主要な位置にいるという企業も多いと思いますが、この調査結果は少し面白いかなと思いました。



メールを15のキャンペーンタイプに分類し、そのトップ5を見ると・・・

  1. Loyalty (47%)
  2. Birthday (43%)
  3. Welcom Series (42%)
  4. Abandoned cart (42%)
  5. Browse retargeting (42%)
Birthdayに関しては過去の調査では、受け取った方の75%がポジティブな印象を持ったり、ブランドロイヤリティが向上するとされています。

一方でReengagementやWin-Back、すなわち暫くサービスを利用していない人に、もう一度利用を促すようなメールマーケティング手法は悪手だということのようです。

レポートの詳細はわかりませんが、新しいメールマーケティングを実施するにしても優先順位や手法を考える一助になる調査結果だと思いました。

マーケティングテクノロジー関連会社マップ

2014年版のMarketing Technology Landscapeが公開されました。


サイトから画像版やらPDF版をダウンロード出来ますのでじっくり眺めてみてください。

2011年8月段階で100以下の会社しかいなかった分野が、どんどんテクノロジーの発展とともにサービスが複雑になり、現在では950社ほどの企業数に発展しているようです。

画像は大きく6つのセグメントに分かれています。



  1. インターネット : FacebookやGoogle、Twitterのようなマーケティングの基礎的なサービス群
  2. インフラ : データベースやビッグデータマネジメント、クラウドなどのツール群
  3. マーケティング・バックボーン・プラットフォーム : CRMやウェブコンテンツ管理システム等のマーケティングデータの基礎を支える部分
  4. マーケティング・ミドルウェア : DMP、CDP、タグマネジメント、APIなどデータを仲介・媒介するような仕組み
  5. マーケティング・エクスペリエンス : ユーザーのライフサイクルに直接影響を与えるような、より専門性の高い技術。例えば広告やメール、ソーシャルメディアやSEO、コンテンツマーケティング、ABテストなど。
  6. マーケティング・オペレーション : マーケティング分野におけるバックオフィスツール。即ちアクセス解析やモニタリングツールなど。

マーケティング・バックボーン・プラットフォームやマーケティング・ミドルウェア部分は一気に企業が増えニーズが増大しているようです。

新しく分類されたものとしては「Marketing Apps」が挙げられています。
サービスをちゃんと理解していない状況ですが、マルチデバイスに対応したインタラクティブなサイト作成ツールのようなイメージでしょうか。

広告系のツールはそれほど拡張していないようですね。
他にも色々と書かれていますので、ざっとチェックしてみてください。

Googleウェブマスターツールの検索クエリデータのデータがより正確に

Googleウェブマスターオフィシャルブログで告知がありましたが、ウェブマスターツールで表示される検索クエリの値が、今まで「約」とか「以下」とか、ボヤッとした表現だったものが、正確な数値になります。

【旧】

【新】

これはかなり嬉しいですね。
今までの「約」だと見ての通りグラフがカクカクしていて、フラットな部分が多いのですが、正確に数字が出始めると、よりサイトの状況の把握がしやすくなります。

もう既に自分の管理するウェブマスターツールでも、この表示になっているものがありました。

ちなみに、こちらはこのサイトの「上位のページ」ですが、前からこういう表示でしたっけ?
ある程度の表示回数があるページに関しては各URLが表示された検索の検索クエリが一緒に見れますね。



Gmailの画像キャッシュ化は開封率調査への影響を及ぼさないらしいけど・・・疑問点整理

ちゃんとチェックはしていなかったのですが、Gmailの画像処理が2013年12月に変更されていたのですね。(参考)

今までGmailではセキュリティ対策の一貫として、HTMLメールの画像読み込みは都度聞かれていましたが、デフォルトで画像を全て読み込む設定に変更となっていました。
これはGoogleのセキュアなサーバーで一旦キャッシュを行うため、ロードする画像は安全であるという前提で成り立っています。

もちろん、「設定」で外部画像読み込み時に今までどおり一度伺う設定にすることも出来ます。


設定方法はこちらを参照


この内容に対してメールの開封率を調べる場合、何か影響が出るのか?という質問はすぐに出たようで、基本的には無いという結論に達しています。

【この変更に関するPro/Con】
●Pro
今までメールは全部読んでいたけれども画像は読み込んでいなかった場合開封率の数値としては現れてこなかったが、デフォルト読み込まれるためより正確な数値として取得出来る。

●Con
IP Geolocation系の解析をしていた場合はGoogleのサーバにキャッシュされてしまうため取得できなくなった。

以上のことから、メリットの方が大きいという議論です。

※画像はOfficial Gmail Blogより拝借

この議論で一応の決着を見せているということはGmailでメールを開封したタイミングで画像がGoogleのサーバーにキャッシュされ、さらにGmailサービス上で画像が表示されるということになります。
この辺りの議論は見かけないのですが、まぁ問題ないのでしょうね。

あと気になるのが以下の2点。

  1. 同一画像を別のユーザーが読み込んだ場合、1人目はGoogleサーバーへの読み込みとして外部サーバーへ要求が走ると思いますが、2人目の処理としてはキャッシュサーバーからの読み込みになるのか、または再度外部サーバーへ要求が走るのか。
  2. キャッシュクリアのタイミング
1.に関しては、ほぼ間違いなくキャッシュサーバーからの読み込みになるのではないかと感じています。2.に関してはサクッと探した感じでは情報が見当たりませんでした。

個人的な話になりますが1.がキャッシュサーバーからの読み込みだとすると、簡易的に取得している開封率のデータが狂うなぁと思っていたりします。。。ちゃんとシステム作らないとダメかなぁ。。。

XPのシェア低下とWindows7、8のマーケットシェア増加

Net MarketshareによればWindows8のマーケットシェアが6.89%、8.1が3.60%まで増加し、合わせて10.49%に到達したが同時にWindows7のシェアも46.64%から47.52%へ増加したということです。XPのシェアから見ると利用者はまだ存在していますが、その減少分、7と8に移行したという感じです。


Vistaは3.61%と相変わらず低い水準で推移しており、順調に減少中です。
本当にMeとかVistaは歴史から抹消された存在という感じですね。

ブラウザシェアを見てみるとGlobalではChromeが引き続き大きくシェアを伸ばしていて2013年12月にIEシェアは大きく低下しています。


日本に絞ると相変わらずIEが一位ですがChromeとSafariが順調にシェアを伸ばしているようです。


日本のWindows XPシェアは現在どのくらいなのでしょうか。
海外に比べるとシェアは大きいかもしれませんね。ネットワークに繋がっていないPCならまだしも、役所等で使われているXPの問題は・・・

Chrome拡張のClip BetterはキレイにウェブサイトをHTMLメールで拡散する


GmailをはじめHTMLメールの送信が当たり前になりましたが、HTMLメールを送信するときにサイトのURLを貼るだけじゃ、あまりテキストリンクとも変わらず面白くない。
ということで、Clip Betterという拡張を入れてみました。


Clip Betterアプリでサイトを共有する際、「SEND WITH GMAIL」をクリックすると直接Gmailが呼び出されますが、「COPY CLIP」からはGmail以外のメールクライアントからHTMLメールを作成する際に利用します。

Gmailで利用してみるとこんな感じ。


Clip Betterの宣伝も入りますが削除もできますし。
メールでのサイト共有には暫く利用してみようかと思います。

CalOPPA施行後も今のところ大きな混乱は無し?

2015年だと勘違いしたいたのですが、2014年1月1日から効力が発生しているというニュースがあって気づきました。

「The California Online Privacy Protection Act」所謂CalOPPAが施行されました。これは個人のプライバシーに関連する法案ですが、要するにブラウザのDo-Not-Track(DNT)に関するもので、DNT機能のオン・オフに関する手続き方法の提示だけでなく、サードパーティのWebサイトをまたいでトラッキングが発生し、それを追跡する場合などはDNTシグナルに注意する必要性があるという内容です。(参考)

特に広告業界が最も影響を受けるわけですが、それに伴って利用規約の例を提示しているTermsFeedではDNTに関するディスクロージャー例を出しているようです。
ブラウザごとのDNT設定方法についても同サイトで示されています

TRUSTeの調査では2013年の10月下旬でサードパーティークッキーの数は減少傾向にあったようです。

プライバシーポリシーのアップデート告知方法についてはGoogleやLinkedInの方法がTermsFeedで示されていますが、何だかヨーロッパでのクッキー法案の施行の時が思い出されますね。

詳しい解説は専門の方にお任せいたしますが、日本でもCookieに依存しないトラッキング方法が2012年から2013年はいくつか提示されてきました。Privacyに関しては米国のNSAの件もあり、世界的に議論され、足並みをそろえた法令整備がされる可能性もあると思います。

RTBやDMP関連の世界にも大きな影響を与えかねません。プライバシーに関しては2014年、大きく動くかもしれませんね。

ZURBのDesign Quipsは海外ウェブ系統計データを集めたサイト

ZURBのDesign Quipsが結構よさ気だと思ったので、ご紹介を。
デザイナー向けの教育を行っている海外のZURBですが、ウェブサイトのデザインやインタラクションを考える上で利用者の情報が必要になりますが、そんな情報を集めているのがZURBのDesign Quipsというサイトです。


統計的なデータだけでなく人間の認知的なデータ、即ちどのように人がウェブサイトへアクセスをしているか、何のサービスへログインしているのかなど、ユーザーやデザイン決定に必要な利用者の癖や特徴的な行動を集めています。

ブログやPDFデータなどから情報が収集されているようです。



このデータであれば、AndroidとiOSでのバナー広告のコンバージョン率データが1文で示され、その情報ソースとしてeMarketerサイトがリンクされています。
またTag検索をしやすいようにTagの設定と関連する質問が示されていることが分かります。
実際にどのような人が質問をしているのかはよく分からなかったのですが、デザインの流行りだけでなく何度も繰り返しされてきた質問も網羅されていて、データも新しいので凄く利用できそうなサイトでした。

要チェックです。

British Airways - #lookup in Piccadilly Circus

昨年のニュースですが、このBritish Airwaysのリアルタイムボードでのマーケティングは面白いですね。
この短い動画とショートURLの提示だけなのに、アクセスしてみたくなりました。30秒くらいの動画なので、ぜひ見てみてください。

 

Googleが買収したBumpは2014年1月31日をもってサービス終了へ

年始から少し寂しいニュースがあったのですが、9月にGoogleが買収したスマートフォンアプリ、Bumpが2014年1月31日にサービス終了となることがアナウンスされました

Googleでのプロジェクトに集中するためということで、App StoreやGoogle Playから姿を消すということで凄く寂しい思いです。今月中にデータのエクスポート方法などに関するアナウンスをするということですがユーザ数が多かったサービスだけに影響は多いかも知れませんね。

同時に同社の提供しているグループコラボレーションアプリのFlockもサービス終了となるようです。最初Flockっていうブラウザがあったなぁと思ったのですが、それとは全く違う写真共有アプリのようです

Bumpは日本のガラケーにあった赤外線通信に近いところがあるなぁと思っていましたが、スマートフォンの分野で気軽にアドレス帳を交換したり、アドレス帳以外にもいち早く対応をしていったり、NFCにも早く取り組んだりと、サービスとしての面白さが見られましたが、Google内でも似たようなサービスを作っているのでしょうか。

エクスポートということで、Googleがもし似たようなサービスを出してきた場合は、そちらへの移行。出してこなかった場合は他のアプリがあれば、そちらへの移行が促されるのかもしれません。

どちらにしても月末まで様子を見たいと思います。