Google Analyticsの同期版と非同期版が共存出来ないのと同じように、Google Tag Managerを利用したAnalytics計測と通常の非同期版Analyticsタグは共存できません!



Google Tag Managerの導入について、僕の失敗談を共有します。
コマース系でdataLayerが動いていたので、リリースは上手く行った!と思いきや、いくつか問題が発覚しました。

【問題点】
1.AdwordsとAnalyticsを連結していた場合、Adwordsではコンバージョンが計上されているのにも関わらず、Analytics側でコンバージョンが計測されていない。(常に売上0円)
2.Analyticsの「すべてのページ」で「ページ価値」がほぼ全て0円として表示されている。


2に関連して、ページを種別ごとに区切って計測した場合も全て0円となってしまいました。
この2つを見れば明らかにセッション断が発生しているということが分かるのですが、最初に気づいたのが1だけだったので、何度も個人環境で注文のテストを実施したりしていました。


2つ目の事象が見えてきてからは、何度も混在パターンでAnalyticsへどう計上されるのかをチェックしました。
今回のチェックでセッションが切れている、切れていないというのは「リアルタイム」の「サマリー」を見るだけでも分かる事がわかりました(苦笑


例えば、ページ1からページ2へ画面遷移する場合・・・

■ケース1
ページ1(非同期GA) ⇒ ページ2(GTM)
「上位のアクティブページ」にページ1とページ2の2つがアクティブなページとして見える。


■ケース2
ページ1(GTM) ⇒ ページ2(GTM)
「上位のアクティブページ」にページ2だけがアクティブなページとして見える。


ケース1の場合はセッション断が発生。ケース2が正しい表示となります。


(追記)
まだ私が対応しきれていないのは、eventのdataLayer.pushを使ったデータ送信です。
今のところtrackEventを使って、普通にデータが送信できているので、時間がある時に対応する予定・・・

【メモ】Googleショッピング広告モデル開始に関してGoogle担当者から聞いた内容のメモ

Googleショッピングが商品リスト広告に基づいた商用モデルに移行を開始しておりますので、既に導入を開始している企業もポツポツ出てきていることだと思います。

アメリカでは去年の10月あたりから開始され、先月あたりからCVRなど、その効果が表に出てくるようになりました。

まだ私の勤め先では導入にいたっていませんが、Googleの担当さんから伺った内容を少しシェアしようと思います。(正確性については保証できません・・・)

・GoogleショッピングにアップロードしたデータがAdwords側へ反映するのは最大24時間

・Googleショッピングへフィードで1度にアップロード出来る数量に関しては申請によって上げる事が可能

・GTINが無い、または商品名が英語のみなどでGoogleショッピング上エラーとなっている場合は、申請を出すことでエラーから除外する手続きを行うことが可能

・Googleショッピングで1商品に対して複数の店舗が紐づくにはGTINなど固有の情報の一致が元になっている

・Googleショッピングの各商品の説明は、複数店舗からアップロードされた情報ソースの中で、最も適切だと思われるものをそのまま表示する

・今回の商用モデルでは、PC・タブレットで表示するためのAdwords上限単価とそれを元にしたスマホ側へ表示するための上限単価設定が存在する。例えばPC・タブレットへ表示するための上限を100円/clickとし、スマホをその1/2(つまり50円/click)などと設定する。

・PC・タブレットでは全く表示せず、スマホだけ表示するということは出来ない。限りなくPC・タブレットで表示をしないという程度。

・【この辺重要】Google検索で何のキーワードで検索された場合、どの商品が表示されるかというヒモ付けはブラックボックス。(※Adwords側での単価設定は商品単位ではなく、Adwords_labels単位。つまり商品グルーピング単位)

⇒Google側でその商品に関連していると判断されたキーワードについて、検索結果で商品が表示される。
単価を上げれば商品が表示されるとは限らない

単価を上げる事で表示が増えるかもしれないし、増えないかもしれない状況です。もちろん、実際にクリックが発生すれば検索キーワードも閲覧出来るし、サイトでコンバージョントラッキングをすれば、コンバージョンの結果も見える訳ですが、商品表示という意味では不明瞭です。

つまり、運用の仕方で分析や結果の見え方が変わる可能性があります。
また、今まで以上にGTIN情報などの固有情報などが重要で、情報ソースが1つしかないようなデータのアップロードを行なっていると、商品情報が少ない事などによりGoogle検索には一切表示されないという事が大いに発生しうるのではないかと思うわけです。

その場合は商品名や商品情報に限りなく関連性の高いキーワードで検索された場合のみの表示で、その関連キーワード数が非常に少ないという状況になりかねません。

通常のAdwordsとは考え方を変えて運用しなければならないかもしれませんが、Adwordsと同様に戦略や見たい結果が見えるような設計を入念に行いましょう!

【メモ】DFPを理解するための概念図

Googleの広告プラットフォーム、「DoubleClick for Publishers(DFP)」は全く利用したことがなかったけれども、勤め先で導入検討フェーズから導入へと舵を切り始めたので、サービスを触ったりテストをしながら、まずは自分がDFPの概念と、どのレベルでどの機能が利用できるのかを理解しなければならなかったので、簡単に図を描いてみました。

これから導入を考えている方の理解に、少しでも役立てばと思います。


Googleさんも、その理解で正しいという事だったので、メモとして公開しておきます。

あとは、まだ理解仕切れていなかったのでGoogleさんに色々と質問をしてしまったのですが、そのQと回答の一部をメモとして公開。

Q.ある1広告ユニットで、現在配信されているクリエイティブの一覧を見るページはありますか?
A.ありません

Q.プレースメントに関して、例えばA枠、B枠、C枠の3広告枠あった場合、AとBで1プレースメント、BとCで1プレースメントと、広告枠1つが複数のプレースメントに所属することは可能という理解で良いでしょうか?
A.可能です。

Q.新しい広告申込情報を登録する際、広告枠のサイズを複数選択出来ますが例えば2パターンの広告サイズを指定した場合、広告ユニット、またはプレースメントの設定で、該当広告枠サイズを全て含んでいれば、最適な場所に自動的に表示されるということで良いでしょうか?
A.その通りです。

Q.オーダーごとに配信に関する設定がありますが、広告枠で見た場合、どういう配信状況になるのか理解しきれておりません。例えば自社広告のAオーダーと純広告のBオーダーがあり、同じ広告枠に配信を設定した場合、配信の優先順位は広告申込情報のタイプと配信優先度設定に寄るのでしょうか?
A.その通りです。
ヘルプ参照。

Q.広告枠について、各広告枠のヘッダーへ埋め込むソースに関しては、Tag Managerの「カスタムHTML」タグにて管理することは可能でしょうか?
A.恐らく可能ですが、テスト・動作確認はお願いします。


と、いくつか質問に回答いただいたわけですが、広告申込情報レベルでクリエイティブの表示・非表示の期間設定が出来るのですが、期間が異なるキャンペーンなどを一緒に配信する場合、別の広告申込情報とするか、同じ広告申込情報の中でクリエイティブレベルで「無効」設定へと変更するかになると思います。

広告申込情報が別れれば別れるほど、1クリエイティブごとの配信数、配信比率の管理は非常に難しくなるなぁという印象。もちろん慣れるまでの問題でしょうけど。

今までimp保証で純広告などを受注していた場合、広告申込情報のタイプとその中のクリエイティブごとのウェイトなどにより数値を見ながら細かく調整が最初は必要でしょう。
慣れるといっても人に紐付いた仕事にはしたくないので、数値を色々変えながら実際の配信比率を見て、知識を蓄積していく作業が私には必要かもしれません。