2022年10月のGoogle Analyticsドキュメント系アップデート

更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。

開発者向けドキュメントの一部が「Cloud Translation API 」で機械翻訳された分、ドキュメントとしてはAPIのディメンション名などが日本語化されてしまっていることにより崩壊気味になっています。。。

既にご存知のかたが多いと思いますが データスタジオ -> Looker Studioの名称変更がありました

■Google Analytics

■Google Tag Manager

Google Tag Managerで同意モードの国指定granted設定

 GDPR等に関連してCookie等によるトラッキング許諾をCookiebot等の同意ツール(CMP)を利用されているパターンも多いかもしれません。今回はウェブサイトに同意プロンプトを出すのではなく、日本以外はトラッキングを拒否、日本ではトラッキングを許可する方法としてGoogle Tag Managerのテンプレートからsimo ahavaさんのConsent Modeを利用してみます。


このテンプレートは、Googleのオフィシャルページで紹介されているカスタムテンプレートコードとは少しコードが異なりますが、デフォルト設定もアップデート設定も可能なものとなっています。

同意タイプについては、いくつか種類があります。

  • ad_storage
  • analytics_storage
  • personalization_storage

広告、トラッキング、レコメンドに関連するストレージなどを、それぞれ設定することができます。

※以下の内容は検証内容も含め、この設定で問題ないだろうと判断していますが念のため、各個人でも検証をお願いします。

■今回のゴール

日本以外からアクセスされた場合はトラッキング等のストレージを一切拒否、日本からアクセスされた場合のみトラッキング等を可能とする

■事前設定 - テンプレートをインストール

まずはGoogle Tag Managerのテンプレート画面、検索ギャラリーからConsent Mode(Google tags)のテンプレートを追加します。


「ワークスペースに追加」で追加することができます。



■対応内容1 - Google Tag Managerの既存タグ設定

Google Tag Managerで設定しているタグなどについては、個別に「同意設定」を行う必要があります。(Google AnalyticsやGoogle Adsタグ等、事前にGoogleが用意しているタグについては設定不要)

各タグの「詳細設定」から「同意設定(BETA)」を設定します。


設定すると次のように見えます。以下は広告系のカスタムHTMLだったのでad_storageを設定しています。

■対応内容2 - Google Tag Managerの同意設定

新規にタグを作成し、ギャラリーで追加した「Consent Mode」テンプレートを指定します。

タグの設定で、日本だけは許可(granted)でその他の地域は拒否(denied)設定にするにはこんな感じの設定をします。


配信トリガーは同意の初期化という専用のトリガーを利用します。


■(Option)対応内容3 - Google Analyticsの地域とデバイスのデータ収集などチェック

必要な場合はGoogle Tag Managerではなく各ツール側でなにか追加で設定を行ったほうが良い場合もあります。


<検証1>同意タグの配信チェック

同意タグが配信されていて「Consent」表示がされていることを確認しましょう。


Consentタブに同意状況が表示されますが、上の画像のように「Consent」が2つあります。これはタグ設定でJP指定のタグとそれ以外のタグの2つが設定されているためです。

各Consentタグでは1つはdenied設定、もう一つはgranted設定が表示されます。



<検証2>同意設定が適切であることの確認

日本からアクセスした場合は「Set」でgrantedとなります。


海外経由でアクセスした場合は「Set」でdeniedとなります。


<検証3>海外経由アクセスで特定のタグが配信されていないことの確認

日本からアクセスした場合に発火するタグの数は7個。


海外経由でアクセスした場合に発火するタグの数は5個。


これは各個別のタグの同意設定、追加同意を指定しているためです。

以上が設定となります。海外経由アクセスはプロキシを今回は利用しましたがVPN等、お持ちのものを利用してみてください。Googleの公式ドキュメントでデバッグ方法が記載されているのですが、国指定設定をしている場合など細かい部分が分からないということと、検索してみてもコレというドキュメントがなかったので、設定後も少し不安でした。

検証した感じではうまく動いているようなので、一旦こちらの設定で完了としています。

GA4のレポートを積極的に活用したいなら「「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス4 設定・分析のすべてがわかる本」がオススメ

 今月発売された「「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス4 設定・分析のすべてがわかる本」を読みました。

GA4が旧UAのセッション単位分析からユーザー単位に変わることでのメリットやすべてイベントでのデータ取得となったことによる概念統一等、変化によるメリットにも言及されています。

なかでもレポートの有用度、利用頻度を可視化していることによって、デフォルトのレポートで、何を見ればよいかだけでなく、見方や分析の仕方等、活用面にも多く触れられている点はとても良かったです。

何ならGA4の試験対策として活用してみても良いのではないか?と思った次第です。

また探索レポートで利用する「セグメント」の説明も充実している点で、WEB・アプリ分析時に多く利用・活用するであろう「セグメント」の設定について理解を深められるという実践的な面でオススメです。

【本の内容補足】

  • レポートのother表示に関しては200万行の話とは別に「高基数ディメンション」概念が存在するので注意
  • User IDやタイムスタンプ、ClientIDなどで、カスタムディメンションを利用するのはベストプラクティスで否定されているので注意
  • 自動収集イベントのpage_locationはページパスではなくFull URLであるので注意
  • パラメータ無しのURLはカスタムHTMLではなく変数だけでも実現できる。またパラメータ無しのURLをpage_locationに食わせる必要性が仮に発生したら、UTMなどを「設定フィールド」に別途設定が漏れないように注意
  • オフィシャルヘルプにある「事前定義済みディメンションのパラメータ(ページおよびスクリーンの各ディメンション、取引 ID など)にカスタム ディメンションを登録することはおすすめしません。」は要注意
  • Bigqueryで初めてSQLを書くならオフィシャルCookBookも参照
  • Bigqueryのコスト対策は本書では書かれていないのですが、特に中小企業等でBigqueryを利用する場合には要注意
  • オーディエンスの上限設定、自分の理解ではオーディエンスに一度対象となったら「外れない」ではなく、MAXに設定されると理解しています。あと最大は540日。(ヘルプ)

2022年9月のGoogle Analyticsドキュメント系アップデート

    更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。

■Google Analytics

■追記
今回、拡張計測機能におけるフォーム計測機能追加がデフォルトONで追加されるのかもしれませんが、既存のカスタムディメンションで計測している場合はイベントが重複することになりますので注意が必要かもしれません。

また、以前書き忘れましたが英語版の「自動的に収集されるイベント」では page_locationに関して以下の文言が追加されています。
If you override the page_location parameter, make sure that the URL path is valid. If you assign an invalid URL path, the Page location dimension will be empty.

 page_location を上書きしている場合や仮想ページビュー計測を行っている場合は念のため注意してください。

GA4をこれから触る方にオススメな「いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本」

 Google Analytics4をこれから触る方にオススメできる、「いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本」を読みました。

Chapter1の導入部分は本書著者のコンサルティング的な視点でWEB解析についての概要が書かれています。そこではGoogle Analytics4を"何のために使うのか"という利用目的をしっかりと考え、その利用目的を考えるためにはアクション(施策)とプロセス(手順)にフォーカスをしながら考える事の重要性が書かれています。

これはGoogle Analytics4を使う使わないにかかわらず重要なポイントでアクションから数値目標にまで落とし込み、更には必要なデータがきちんと設定や計測手段を整え取得することが出来るかまで検証を行うことの重要性が述べられています。

Google Analytics4の設定から見方、活用に至るまで、計測の基本ステップ「取る」「見る」「使う」を網羅されているだけでなく、サラッと書かれている"おすすめ"の活用方法や深くは言及されていませんが"ポイント"として1行のコメントに気づきがありました。特に普段使っていなかったレポートでも"おすすめ"で、そういう活用方法があるのかという発見を得られました。

本書の目次は次のような構成です。

Chapter 1 Googleアナリティクス4のデータ活用の流れ

Chapter 2 Googleアナリティクス4を使う準備

Chapter 3 イベント計測と集計の設定

Chapter 4 コンバージョン計測の設定

Chapter 5 レポート画面の理解と活用

Chapter 6 課題発見のためのデータ探索と分析

Chapter 7 広告の計測とレポート活用

Chapter 8 もっと使いこなすための機能

Google Analytics4と他のツールとの連携は軽く触れられている程度という感じではありますが、Google Analytics4自体の見方や活用について、これからツールを触るという方には十分な内容ではないでしょうか。

遅ればせながらGoogle Analytics4の試験に合格しました

 Universal AnalyticsのGAIQも5月に切れていて、Google Analytics4の試験が8月には発表されていたものの、やろう...やろう...と考え数週間。やっと受験しました。

ちなみに試験はたぶん現在も英語のみです。

難しい問題は現状そこまでないものの、普段からGoogle Analytics4に触っていないとピンとこない設問もあって、凄く良問だなと思いました。普段使ってない機能の部分だけはGAIQの時もそうだったけど、回答に困るところはありますね...

Google Analytics4の試験受験の規約で、ちゃんと問題文をパブリックに公開しないことなどの同意がされるのでGAIQのような保有資格としての価値が0とならないことを祈ります。

資格証明ページ



(追記)
試験としては4択問題のみ。GAIQのようなYES/NO問題は無かった。
試験範囲としては本当に全体を網羅されていて、各画面の内容や使い方をだいたい知っていれば合格するレベルなのはGAIQと変わりません。

またGAIQのように点を取らせる問題はあるので、そこは即答できるようにしたいところ。
用語定義問題みたいなものは殆ど存在せず、結構実践的な内容が多かった印象。
"●●をコンバージョンとして設定したい時に〜"とか"あなたはメディアサイトを運営しています〜" みたいな。

引っかけ問題はあります。
設定の仕方で単純に脳死で回答すると、データが重複したり不整合が起きるタイプのものです。これは良い問題だなぁと思いました。

後から学習コンテンツをみたら同じケースが出できてたり、書かれていたので、学習コンテンツをちゃんと読んでから試験を受ければ大丈夫でしょう。

2022年8月のGoogle AnalyticsとSearch Consoleドキュメント系アップデート

   更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。

今月のGoogle Analyticsは「Googleタグ」周りの修正が多かったので、それ以外の変更は多くない印象です。

■Google Analytics

  • BigQuery Export
    • 「テーブル更新のスケジュール」追加
    • 日次エクスポートテーブルは「テーブルの日付から最大 72 時間日次テーブルが更新されます」
  • イベント
    • 英語ドキュメントへの追随ではありますが、「イベントのバッチ処理」の部分はよく確認しましょう。注意書きも追加されています。
  • 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス
    • 直帰率についての説明部分が追加されていますが、以下説明の「イベントをトリガーしたり」の部分で、単純なスクロール率イベントなどでエンゲージメントが減るという事例を見ているので皆さんも気をつけてください。。
    • 「たとえば、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたものの、ホームページでコンテンツの閲覧が 10 秒未満で終了し、イベントをトリガーしたり、他のページか画面に移動したりせずにウェブサイトを離れた場合、そのセッションは直帰として集計されます。」
  • レポート用識別子
    • 英語ドキュメントへの追随で、「選択できるレポート用識別子」としてハイブリッドが追加
  • 統合プロパティについて
    • 「参照元プロパティと統合プロパティのデータの不一致」追加
  • サブプロパティについて
    • 「参照元プロパティとサブプロパティのデータの不一致」追加
  • 非サンプリング データ探索
    • Google Analytics360の場合、最大500億件のイベントを含むデータ探索を作成可能
  • Migration reference
    • Ad manager、Merchant center、Google play追加。
  • [新規]e コマースの移行