2022年3月のGoogle AnalyticsとSearch Consoleドキュメント系アップデート

 更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。

360向け機能が増えていますがViewにあたる機能としてサブプロパティが増えたのは、UAでView使えていたので一般にも開放してほしいなぁという気持ちになりました。

■Google Analytics

  • ユニバーサル アナリティクスのサポートは終了します
  • BigQuery Export のセットアップ
    • 1日あたりの上限を超えた場合は日次エクスポートが一時停止。結構厳しいんですね
    • 「プロパティがエクスポートの上限を継続的に超えると、BigQuery の日次エクスポートは一時停止され、それ以前の数日間のエクスポートは再処理されません。」
  • URL builders: Collect campaign data with custom URLs
  • Dimensions and metrics
    • 業種などの種類別に分類分けされた
  • 構成(configulation)
    • page_locationなどのURLはMAX300文字制限、user_idは256文字など、一部の制限情報追加
  • [新規]Google アナリティクスのアルファ版プログラム
  • [新規]ホームページについて
  • [新規]Google Merchant Center の統合
  • [新規]サブプロパティ
    • (360ユーザー向け機能)UAで言うView機能っぽいですね。(いいなぁ...
  • [新規]統合プロパティについて
    • (360ユーザー向け機能)UAでもありましたがroll upプロパティの作成です(いいなぁ...
    • 一応別ヘルプにはデータストリームを横断的に設定すれば手動設定可能とは書かれていたりもしますが、クロスドメイントラッキングしているサイトと単独サイトなどをいくつか抱えていて、横断データストリームが影響を及ぼさないかどうかが個人的に分かっていない
  • [新規]データの互換性
    • UAだとスコープに気をつけましょうと口酸っぱく話をしていましたが、GA4ではディメンションやメトリクスが選択出来ないことがあります。
    • 探索でデータ描画タイミングでエラーが発生する場合も多くはコレが原因かなと考えています
  • [新規]アカウント設定ガイド
  • [新規]Comparing metrics: Google Analytics 4 vs Universal Analytics
    • UAとGA4における定義の違いや考え方の違い
  • API Dimensions & Metrics
    • 追加が多いので一番下に。
    • ディメンション
      • firstUserGoogleAdsAccountName
      • firstUserGoogleAdsCustomerId
      • firstUserSourceMedium
      • googleAdsCustomerId
      • itemAffiliation
      • itemVariant
      • level
      • sessionGoogleAdsCustomerId
      • sessionSourceMedium
      • shippingTier
      • sourceMedium
      • virtualCurrencyName
    • メトリクス
      • bounceRate
      • organicGoogleSearchAveragePosition
      • organicGoogleSearchClickThroughRate
      • organicGoogleSearchClicks
      • organicGoogleSearchImpressions
      • shippingAmount
      • taxAmount
    • 比率系はGA4では殆ど有りませんでしたが、まさかの直帰率が追加。別のヘルプページにてSPAやPWAサイトが増える中、直帰率ではなくエンゲージメントで計測すべきと書いてありますけどね。
■Google Tag Manager

【新刊】Googleアナリティクス4のやさしい教科書。手を動かしながら学ぶアクセス解析の基本と実践ポイント

 Googleアナリティクスに関する新刊「Googleアナリティクス4のやさしい教科書。手を動かしながら学ぶアクセス解析の基本と実践ポイント」の電子本が出たので読みました。昔発売されたUniversal Analytics版のGoogle Analytics4版です。ざっと目次はこんな感じ。

  • CHAPTER1 分析指標はこれだけ覚えておけば大丈夫
  • CHAPTER2 Googleアナリティクス4の管理画面と分析機能
  • CHAPTER3 ユーザー軸・集客軸で分析するケーススタディ
  • CHAPTER4 行動軸で分析するケーススタディ
  • CHAPTER5 Googleアナリティクス4のさまざまな設定
本書では、これからGoogle Analayticsを触ってみよう、またはUniversal Analyticsは知ってるけど新しいGoogle Analyticsは使い慣れていないという方が、実務に活かすことができ、なおかつ多用するレベルになるための解説書となっています。Google Analytics4について全く知識がない状態だと多少とっつきづらいかもしれないので、その場合は入門書を別に用意すると良いでしょう。

まだGoogle Analyticsをこれから導入されるという方は最後のChapter5を読みながら設定を終えて、その後にChapter1から順に読むのが良いでしょう。

昔のUniversal Analytics版も同じ流れなのですが、本書の特徴的なポイントは、ツール本でありがちなツール導入、環境や設定、見方の説明が最初には無く、Google Analyticsを利用したウェブ改善を行うにあたっての、課題感や目標、知りたいことを明確化するというポイントから入っている点です。

■Chapter1

本Chapterでは大枠としてGoogle Analyticsで、こんなものが見れますという概要とその定義の紹介となっています。

■Chapter2・Chapter3・Chapter4

Google Analyticsの実際の利用の仕方にターゲットを合わせて各分析メニューで、どのような指標を分析できるのか、どう見れば良いのかが解説されています。
Chapter2では基本的な使い方という側面が大きいですがChapter3では目的別に、どうすればそのデータは見れるかが解説されています。

この目的別の分析手順が載っていて嬉しい点としては、使っていなかった機能について再認識するというのもあるのですが、いつも自分が行っている分析の仕方の正しさの確認になるからというのもあります。少し不安に思っていたのは「フィルタ」の使い方で、どうしても「フィルタ」というとレポートに表示したディメンションに対するフィルタのようなイメージが強かったものの本書を読んでいると独立して考えて良さそう。

すでにGoogle Analyticsを利用して分析されている方に関しては、分析課題・目的を見てGoogle Analyticsだとどのページを利用すればよいか、どう設定すれば確認できるかを想像しながら読むと良いですね。

ページ別訪問数を紹介する部分で、何故かその数ページだけ思いっきりUniversal Analyticsの話しかしていないな?というページはありましたが、まぁGoogle Analytics4だとイコールの指標はないししょうがないかもしれません...が、Universal Analytics版から特に修正されていない、けど重要な概念だから残したというページなのかもしれません。少し混乱を招くだけなのかもしれない。。

■Chapter5

Google Analyticsの設定方法と最低限確認しておくべき設定と変更ポイントの解説です。

■所感

今はGoogle Analytics4と言ったほうが良いかもしれないけれども、個人的には社内でも「新Google Analytics」とだけ言っていて、もう普通に「Google Analytics」と呼んでしまって良いのではないかなと最近は思っていたりします。

本書はUniversal Analyticsがサポート終了のお知らせも出たし、新しくGoogle Analytics4を触り始めたけど分析の仕方がイマイチわからないという人には最適なのではないかなと思います。

私個人的にも、いつも「探索」レポートばかり使っていたこともあって、ノーマルレポート活用の部分や使用していないコマース部分、まだGoogle Analytics4では利用していない広告まわりも勉強になりました。細かい定義部分で自分が忘れていた部分もあったので知識補完の意味でも本書に目を通しておいて良かったと思いました。

Google Analytics4でクロスドメイン分析するとき、ノーマルレポートは一部役立たなくなるイメージが強くてセカンダリディメンションにホスト名を表示しなければならず、他に分析が一切できなくなったりする事もあるので「探索」を利用したほうがはやいんですよね。。。

内容には特段関係ない部分で軽微な誤植とちょっとだけ誤った情報がありますが、それはどうでも良いというか、すぐ気づくという点で本書の評価には全然関係ないものとなります。

例えば「おい!」って思ったのは "gmailやyahooメール内リンク経由流入にreferrer情報が無いというのはreferrer情報が暗号化されている" と書いてあって、「おいおいシステム何も知らんな?ちゃんと調べようぜ...」っていう悲しい気持ちになりました。yahooメールは調べていませんがgmailに関しては少なくともリファラ情報を渡していないというのが正解で、実際の仕組みとしてはwww.google.com経由リダイレクトとなっていて、かつ302リダイレクトであること、そしてクライアント情報が意図的に存在しないので、飛んできた先のウェブサイト側としては最終的にどこかの不明なアプリ経由でウェブページが開かれたような認識をされるというのが概要。

不安になって調べてみたけど1回Google先生に聞くと回答が出てきた。もしかすると最新の仕組みは違うのかもしれないけど、暗号化とはDoHでも想像してるのかな?と思いつつ何故か凄い引っかかりました😌

Google Analytics4の探索レポートはオーナーしか分析期間変更が行えない

 すでに色んな方が言及されている可能性もありますが、「探索」レポートはレポートオーナーしか分析期間の編集が行えません。もちろんその他のディメンションやメトリクスなども変更できませんが、カスタムレポートのようにレポートを作って共有し、"あとはみんなで自由に期間絞って分析してね"とはいきません。。。

この「探索」レポートで作成したレポート左上にある「期間」がオーナーしか変更できないのです。


レポート自体はスナップショット扱いのためレポートの「共有」メニューはありますが、共有したところで他の人は一切編集ができないためレポートは複製する必要があります。「探索」のレポート一覧で共有されたレポートを複製して自分がオーナーとなる必要があります。


この仕様、正規表現含めてレポートを作ってあげて共有しているのに複製されることでレポートのUpdateが出来ないんですよね。

再度Update連絡を入れて再複製してもらえれば良いのですが、とてもツライ仕様です。

(参考)How can I share an exploration to another user edit

【失敗談】GA4のレポート作成で必ず気をつけるディメンションについて

 GA4をメインで運用していて細かく書きたいトピックスもあるものの、Universal Analytics終了が告知され、恐らくデータをAPIで取得している場合も同様のタイミングでサポートが終了されるであろうという、このタイミングで色々書きたい事があるものの、1点だけ強調しておきたい点を失敗談としてメモしておこうかと思います。

TL;DR

Google Analytics4のデータを用いて分析レポートを作成する場合、ユーザ単位は別として、必ずディメンションの「イベント名」でフィルタすることを忘れない事。イベントの下の階層の「パラメータ」ディメンションでレポートを作ると痛い目を見るかも。

※私は「探索」を利用していますがデータポータル含め各種ツールでも同様だと思います

※Universal Analyticsと数値比較が出来る現在なら気づくと思いますが、Universal Analyticsのサポート終了後は本当に気をつけてほしい...

今更何を言ってるんだ?

Google Analytics4は「イベント」が計測単位となっている事は少し勉強し始めた方にはご認識の通りです。またBigqueryへデータを連携してBigquery側でデータを見たことがある人も感覚として一つのイベントに各種パラメータが格納されていることが分かると思います。



つまりデータの構造として以下のような図となり、page_viewイベントの下にパラメータとしてpage_location(ページURL)とpage_referrer(直前の参照元)が存在しています。

この状態で、例えば以下のようなイベントが存在した場合が問題となるパターンです。

私が失敗した例はこれに似たパターンです。上記のようなデータの持ち方をしていてURLごとのレポートを作成したい場合、「page_location」をディメンションとして他のディメンションをくっつけたり、メトリクスを出力することになりますが、イベント名「page_view」で絞り込んでいない場合、他のイベント(上の図でいうとcustom_event)で「page_location」がパラメータとして含まれているものも一緒に計測データに入ってしまっていて、メトリクスの数字データが大きくなってしまっていた訳です。

バーチャルページビューやカスタムイベントなどにも必要であれば自分で複数のパラメータを導入していたことが原因ではありますが、Universal Analyticsの感覚のまま分析レポートで見たい情報をディメンションとして追加して、メトリクスを組み合わせてデータ出力すると痛い目を見る可能性があります。

特にメトリクスの数値が小さかったり、初めてデータを取得する場合。

こんなことってあり得るの?

Google Analytics4のデフォルトイベント設定で実際発生するかはBigqueryを洗えば良いのですが未調査なので存在しないかもしれません。

ただ私の場合は「イベント名変更」など、別の作業を想定してカスタムイベントを組んでいたため、イベント名変更に利用したいパラメータなどを一緒にくっつけたりしていた事が完全に悪い方へ働いたというわけです。


Universal Analyticsを利用していた人は特にかもしれませんが、Google Analytics4を利用する方はデータ取得する場合、必要なくても「イベント名」絞り込みは意識してください。

パラメータでデータを引っ張る前にイベント名で絞り込んでからパラメータでデータを引っ張りましょう。

自動取得イベントの一覧にもイベント名が書かれていますので確認してください。

[追記]文字が多くよく分かりにくくなっていたので、図を追加して文章も一部修正しました。

2022年2月のGoogle AnalyticsとSearch Consoleドキュメント系アップデート

 更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。今月はAPIまわりの更新が多かった印象です。

最近もHOME画面が追加されたりと変化がありますが、昨年末から全レポートをGA4の「探索」で生成し他の人へ共有していて、恥ずかしながらそれを皆が自由に分析出来ていると思っていたのですが、期間指定でさえレポートのオーナーしか編集出来ないことに最近気づきました

追加でGoogleがヘルプで推奨している通りGTM経由のGA4発火タイミングを初期化タイミングにしたのでデータもGA4優先に切り替え完了しました(みんなもタイミングを早めましょう

■Google Analytics

■Google Search / Search Console

■Google Tag Manager
  • Google オプティマイズ
    • 「www.googleoptimize.com ドメインからオプティマイズ スニペットを読み込む」のチェックボックスオンガ推奨
    • CSPの影響は受けるということなのでCSPを設定されている場合はドメインを許可する感じになると思います
  • Custom template APIs
    • 同意ステータス絡みのAPIが追加
      • addConsentListener
      • isConsentGranted
      • setDefaultConsentState
      • updateConsentState
  • Google Ads conversions
    • サーバサイドタグ時のEnhanced Conversionsの説明が追加。
  • Server-side tagging
    • 大したネタではありませんが、サーバサイドタグ設定したらドメインはデフォルトじゃなくてちゃんとサブドメイン設定してねという内容が追加されてて笑ってしまいました

2022年1月のGoogle AnalyticsとSearch Consoleドキュメント系アップデート

更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。今月はAPIまわりの更新が多かった印象です。

■Google Analytics

■Google Search / Search Console

  • ページのローカライズ版について Google に知らせる
    • 以下の文章が追加された。つまり同一ページの言語違いはhreflangを利用することが推奨されるものの、hreflangは言語判定には利用されず同一コンテンツであることしか認識しないということだろうか...
    • 「hreflang を使用して、コンテンツのバージョンを Google に知らせます。これにより、それらのページが同じコンテンツのローカライズされたバージョンであることを Google が認識できます。Google が hreflang または HTML の lang 属性を使用してページの言語を検出することはありません。代わりに、アルゴリズムを使用して言語を決定します。」
  • robots メタタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の指定
    • indexifembedded の追加。
  • パンくずリスト
    • 以下文言追加
    • 「パンくずリストには URL 構造をそのまま反映させるのではなく、ユーザーが特定のページにたどり着くまでの一般的な経路を示すことをおすすめします。URL パスの一部は、ページのウェブサイト内での位置づけを理解するうえでは役に立ちません。たとえば、https://example.com/pages/books/catcher_in_the_rye.html という URL の場合、URL 内の pages パスもトップレベル要素 example.com も情報を伝達しません。」
  • 構造化データを使用して「よくある質問」をマークアップする
    • 使用できる例、できない例更新
  • API Reference
    • URL検査のAPI追加など

2021年12月のGoogle AnalyticsとSearch Consoleドキュメント系アップデート

本年もよろしくお願いいたします。更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。

■Google Analytics

  • デフォルト チャネル グループ
    • 日本語ドキュメントも更新されました。マッチ条件が微修正されています
  • アクセス権とデータ制限の管理
    • データ制限に関する記述追加
  • [GA4] 閲覧開始数と離脱数
    • 「閲覧開始数と離脱数は、あるページまたは画面における 1 回のセッション内で発生した、最初のイベントおよび最後のイベントの回数を示します。」など、イベント回数に関する記述が追加
    • 当たり前といえば当たり前だとは思いますがUAのようなnon-interactionまわりの設定がないので、ちょっと注意なのかな?と思ってはいました。pageviewに限定して計測されているはずなので事故はほぼ無いと思いますが
  • [GA4] Tech reports
    • iPad(2019年9月移行)はデスクトップ扱いであることを記述
    • この話題、昔相談されて気づいたような記憶
  • 集客レポートにGoogle Adsレポート内容表示
    • ヘルプ記述がなかっただけかもしれません。現状私はUA側にまだ紐付けているのですがGA4と紐付けると集客レポート内に広告側の情報が表示されるようです
  • 複数のプラットフォームをまたいでアクティビティを測定する
    • User IDの文字列は「256文字以下」 -> 「256文字未満」
    • User ID設定、現状実装経験はないのですが他社データを見聞きしている感じ、動作がイマイチ分からない...特に「User-ID の収集が不完全なセッションの扱い」の部分。なぜログアウトすると紐付けられないんだろうか...
  • カスタム ディメンションおよび指標
    • 微修正ですが「スコープ」 -> 「範囲」、「アクティブ」 -> 「有効」と表現が変わりました
    • 確かにスコープって何ですか?という疑問、湧く方いらっしゃいますよね
  • ヘルプTOPにあるUA->GA4の移行ガイドのほとんどが日本語化されました
■Google Search / Search Console

  • AMP テストの以下エラー追加
    • モジュール スクリプトが非モジュールの代替スクリプトなしに宣言されています
    • HTML タグに URL がありません
    • 属性がないか正しくありません(属性「on」で必要です)。
    • <svg> 子タグが <svg> ブロックの外側にあります。
    • このページでは、同じ拡張スクリプトの複数のバージョンが読み込まれています。
  • クロールの統計情報レポート
    • 「Google に対して robots.txt ファイルをクローキングしないでください。また、ユーザー エージェントごとに異なる robots.txt ページを使用しないでください。」
  • Google がサポートしているメタタグ
    • <meta name="google" content="notranslate" /> -> <meta name="googlebot" content="notranslate" />
  • 煩わしいインタースティシャルやダイアログを避ける