- CHAPTER1 分析指標はこれだけ覚えておけば大丈夫
- CHAPTER2 Googleアナリティクス4の管理画面と分析機能
- CHAPTER3 ユーザー軸・集客軸で分析するケーススタディ
- CHAPTER4 行動軸で分析するケーススタディ
- CHAPTER5 Googleアナリティクス4のさまざまな設定
Google Analytics4の探索レポートはオーナーしか分析期間変更が行えない
すでに色んな方が言及されている可能性もありますが、「探索」レポートはレポートオーナーしか分析期間の編集が行えません。もちろんその他のディメンションやメトリクスなども変更できませんが、カスタムレポートのようにレポートを作って共有し、"あとはみんなで自由に期間絞って分析してね"とはいきません。。。
この「探索」レポートで作成したレポート左上にある「期間」がオーナーしか変更できないのです。
レポート自体はスナップショット扱いのためレポートの「共有」メニューはありますが、共有したところで他の人は一切編集ができないためレポートは複製する必要があります。「探索」のレポート一覧で共有されたレポートを複製して自分がオーナーとなる必要があります。
この仕様、正規表現含めてレポートを作ってあげて共有しているのに複製されることでレポートのUpdateが出来ないんですよね。
再度Update連絡を入れて再複製してもらえれば良いのですが、とてもツライ仕様です。
【失敗談】GA4のレポート作成で必ず気をつけるディメンションについて
GA4をメインで運用していて細かく書きたいトピックスもあるものの、Universal Analytics終了が告知され、恐らくデータをAPIで取得している場合も同様のタイミングでサポートが終了されるであろうという、このタイミングで色々書きたい事があるものの、1点だけ強調しておきたい点を失敗談としてメモしておこうかと思います。
TL;DR
Google Analytics4のデータを用いて分析レポートを作成する場合、ユーザ単位は別として、必ずディメンションの「イベント名」でフィルタすることを忘れない事。イベントの下の階層の「パラメータ」ディメンションでレポートを作ると痛い目を見るかも。
※私は「探索」を利用していますがデータポータル含め各種ツールでも同様だと思います
※Universal Analyticsと数値比較が出来る現在なら気づくと思いますが、Universal Analyticsのサポート終了後は本当に気をつけてほしい...
今更何を言ってるんだ?
Google Analytics4は「イベント」が計測単位となっている事は少し勉強し始めた方にはご認識の通りです。またBigqueryへデータを連携してBigquery側でデータを見たことがある人も感覚として一つのイベントに各種パラメータが格納されていることが分かると思います。
つまりデータの構造として以下のような図となり、page_viewイベントの下にパラメータとしてpage_location(ページURL)とpage_referrer(直前の参照元)が存在しています。
私が失敗した例はこれに似たパターンです。上記のようなデータの持ち方をしていてURLごとのレポートを作成したい場合、「page_location」をディメンションとして他のディメンションをくっつけたり、メトリクスを出力することになりますが、イベント名「page_view」で絞り込んでいない場合、他のイベント(上の図でいうとcustom_event)で「page_location」がパラメータとして含まれているものも一緒に計測データに入ってしまっていて、メトリクスの数字データが大きくなってしまっていた訳です。
バーチャルページビューやカスタムイベントなどにも必要であれば自分で複数のパラメータを導入していたことが原因ではありますが、Universal Analyticsの感覚のまま分析レポートで見たい情報をディメンションとして追加して、メトリクスを組み合わせてデータ出力すると痛い目を見る可能性があります。
特にメトリクスの数値が小さかったり、初めてデータを取得する場合。
こんなことってあり得るの?
Google Analytics4のデフォルトイベント設定で実際発生するかはBigqueryを洗えば良いのですが未調査なので存在しないかもしれません。
ただ私の場合は「イベント名変更」など、別の作業を想定してカスタムイベントを組んでいたため、イベント名変更に利用したいパラメータなどを一緒にくっつけたりしていた事が完全に悪い方へ働いたというわけです。
Universal Analyticsを利用していた人は特にかもしれませんが、Google Analytics4を利用する方はデータ取得する場合、必要なくても「イベント名」絞り込みは意識してください。
パラメータでデータを引っ張る前にイベント名で絞り込んでからパラメータでデータを引っ張りましょう。
自動取得イベントの一覧にもイベント名が書かれていますので確認してください。
[追記]文字が多くよく分かりにくくなっていたので、図を追加して文章も一部修正しました。
2022年2月のGoogle AnalyticsとSearch Consoleドキュメント系アップデート
更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。今月はAPIまわりの更新が多かった印象です。
最近もHOME画面が追加されたりと変化がありますが、昨年末から全レポートをGA4の「探索」で生成し他の人へ共有していて、恥ずかしながらそれを皆が自由に分析出来ていると思っていたのですが、期間指定でさえレポートのオーナーしか編集出来ないことに最近気づきました
追加でGoogleがヘルプで推奨している通りGTM経由のGA4発火タイミングを初期化タイミングにしたのでデータもGA4優先に切り替え完了しました(みんなもタイミングを早めましょう
■Google Analytics
- [UA→GA4] 移行の参考情報
- 翻訳されて充実したので、みんな移行しましょう
- [GA4] エンゲージメント指標
- ユーザーエンゲージメントの解説が詳しくなりました
- つまるところウェブサイトの場合、初めての閲覧またはセッション開始時点ではユーザーエンゲージメントデータは存在せず、ユーザーがタブまたはウィンドウを閉じるか、別ページへ遷移するタイミングでしかデータ送信はされない
- [GA4] レポートでの(other)項目の入力
- metricsの合計数値は正確らしい。「制限の数を超える行が返されると、超過分のデータはディメンション値(other)として 1 行に集約されますが、取得された全データの指標の合計は正確な値です。」
- [GA4] アトリビューションとアトリビューション モデリングについて
- エンゲージビューのカウント条件追加
- 広告を 30 秒間(または 30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したとき
- ティーザー カードをクリックしたとき
- コンパニオン バナーかビデオウォールをクリックしたとき
- カスタム外部リンクをクリックしたとき
- 終了画面をクリックしたとき
- 広告主のウェブサイトを訪問するためにクリックしたとき
- [GA4] Automatically collected events
- Bigqueryへエクスポートされない自動収集イベント
- ad_click
- ad_exposure
- ad_impression
- ad_query
- adunit_exposure
- [Data API]API Dimensions & Metrics
- 以下追加。やっと utm_content 値が...
- firstUserManualAdContent
- firstUserManualTerm
- manualAdContent
- manualTerm
- sessionManualAdContent
- sessionManualTerm
- [GA4] 事前定義されたユーザー ディメンション
- ヘルプの更新遅れだと思いますが、SDKまたはgtag.jsを利用した場合のユーザ条件指定ディメンションが追加されています
- ブラウザ
- 市区町村
- 大陸
- OS
- プラットフォーム
- 地域
- 亜大陸
- [GA4] Set up BigQuery Export
- エクスポート制限を超えるとメール通知が来る
- Measurement Protocolがアルファ版からベータ版へ移行
- (新規)Traffic-source dimensions, manual tagging, and auto-tagging
- 今までにないものもある
- utm_source
- utm_medium
- utm_campaign
- utm_term
- utm_content
- utm_source_platform
- utm_creative_format
- utm_marketing_tactic
- (新規)Google アナリティクスにおける国際的なデータ移転について
- オーストリアのGDPR違反に関するGoogleからの声明
- 付随するヘルプ 「地域でのデータ収集」「[GA4] データ収集」
- (新規)[GA4] プライマリ ディメンションとセカンダリ ディメンションを追加する
- (新規)[GA4] Google オプティマイズとの統合
- (新規)[GA4] キャンペーンのカスタムデータを設定する
- (新規)Updates to iOS 14+ campaign measurement
- GBRAID / WBRAIDの話
- Google 検索で Signed Exchange の利用を開始する
- How Google interprets the robots.txt specification
- HTTP Status 429を除き4xx系エラーはクロール頻度へ影響を与えない
- robots メタタグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の指定
- nositelinkssearchbox の追加
- 前からあったような...と思いつつ、英語側ドキュメントも増えていたので一応
- Google オプティマイズ
- 「www.googleoptimize.com ドメインからオプティマイズ スニペットを読み込む」のチェックボックスオンガ推奨
- CSPの影響は受けるということなのでCSPを設定されている場合はドメインを許可する感じになると思います
- Custom template APIs
- 同意ステータス絡みのAPIが追加
- addConsentListener
- isConsentGranted
- setDefaultConsentState
- updateConsentState
- Google Ads conversions
- サーバサイドタグ時のEnhanced Conversionsの説明が追加。
- Server-side tagging
- 大したネタではありませんが、サーバサイドタグ設定したらドメインはデフォルトじゃなくてちゃんとサブドメイン設定してねという内容が追加されてて笑ってしまいました