GA4をこれから触る方にオススメな「いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本」

 Google Analytics4をこれから触る方にオススメできる、「いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本」を読みました。

Chapter1の導入部分は本書著者のコンサルティング的な視点でWEB解析についての概要が書かれています。そこではGoogle Analytics4を"何のために使うのか"という利用目的をしっかりと考え、その利用目的を考えるためにはアクション(施策)とプロセス(手順)にフォーカスをしながら考える事の重要性が書かれています。

これはGoogle Analytics4を使う使わないにかかわらず重要なポイントでアクションから数値目標にまで落とし込み、更には必要なデータがきちんと設定や計測手段を整え取得することが出来るかまで検証を行うことの重要性が述べられています。

Google Analytics4の設定から見方、活用に至るまで、計測の基本ステップ「取る」「見る」「使う」を網羅されているだけでなく、サラッと書かれている"おすすめ"の活用方法や深くは言及されていませんが"ポイント"として1行のコメントに気づきがありました。特に普段使っていなかったレポートでも"おすすめ"で、そういう活用方法があるのかという発見を得られました。

本書の目次は次のような構成です。

Chapter 1 Googleアナリティクス4のデータ活用の流れ

Chapter 2 Googleアナリティクス4を使う準備

Chapter 3 イベント計測と集計の設定

Chapter 4 コンバージョン計測の設定

Chapter 5 レポート画面の理解と活用

Chapter 6 課題発見のためのデータ探索と分析

Chapter 7 広告の計測とレポート活用

Chapter 8 もっと使いこなすための機能

Google Analytics4と他のツールとの連携は軽く触れられている程度という感じではありますが、Google Analytics4自体の見方や活用について、これからツールを触るという方には十分な内容ではないでしょうか。

遅ればせながらGoogle Analytics4の試験に合格しました

 Universal AnalyticsのGAIQも5月に切れていて、Google Analytics4の試験が8月には発表されていたものの、やろう...やろう...と考え数週間。やっと受験しました。

ちなみに試験はたぶん現在も英語のみです。

難しい問題は現状そこまでないものの、普段からGoogle Analytics4に触っていないとピンとこない設問もあって、凄く良問だなと思いました。普段使ってない機能の部分だけはGAIQの時もそうだったけど、回答に困るところはありますね...

Google Analytics4の試験受験の規約で、ちゃんと問題文をパブリックに公開しないことなどの同意がされるのでGAIQのような保有資格としての価値が0とならないことを祈ります。

資格証明ページ



(追記)
試験としては4択問題のみ。GAIQのようなYES/NO問題は無かった。
試験範囲としては本当に全体を網羅されていて、各画面の内容や使い方をだいたい知っていれば合格するレベルなのはGAIQと変わりません。

またGAIQのように点を取らせる問題はあるので、そこは即答できるようにしたいところ。
用語定義問題みたいなものは殆ど存在せず、結構実践的な内容が多かった印象。
"●●をコンバージョンとして設定したい時に〜"とか"あなたはメディアサイトを運営しています〜" みたいな。

引っかけ問題はあります。
設定の仕方で単純に脳死で回答すると、データが重複したり不整合が起きるタイプのものです。これは良い問題だなぁと思いました。

後から学習コンテンツをみたら同じケースが出できてたり、書かれていたので、学習コンテンツをちゃんと読んでから試験を受ければ大丈夫でしょう。

2022年8月のGoogle AnalyticsとSearch Consoleドキュメント系アップデート

   更新されたドキュメントの中でも、ちょっと個人的に気になったものです。

今月のGoogle Analyticsは「Googleタグ」周りの修正が多かったので、それ以外の変更は多くない印象です。

■Google Analytics

  • BigQuery Export
    • 「テーブル更新のスケジュール」追加
    • 日次エクスポートテーブルは「テーブルの日付から最大 72 時間日次テーブルが更新されます」
  • イベント
    • 英語ドキュメントへの追随ではありますが、「イベントのバッチ処理」の部分はよく確認しましょう。注意書きも追加されています。
  • 指標の比較: Google アナリティクス 4 とユニバーサル アナリティクス
    • 直帰率についての説明部分が追加されていますが、以下説明の「イベントをトリガーしたり」の部分で、単純なスクロール率イベントなどでエンゲージメントが減るという事例を見ているので皆さんも気をつけてください。。
    • 「たとえば、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたものの、ホームページでコンテンツの閲覧が 10 秒未満で終了し、イベントをトリガーしたり、他のページか画面に移動したりせずにウェブサイトを離れた場合、そのセッションは直帰として集計されます。」
  • レポート用識別子
    • 英語ドキュメントへの追随で、「選択できるレポート用識別子」としてハイブリッドが追加
  • 統合プロパティについて
    • 「参照元プロパティと統合プロパティのデータの不一致」追加
  • サブプロパティについて
    • 「参照元プロパティとサブプロパティのデータの不一致」追加
  • 非サンプリング データ探索
    • Google Analytics360の場合、最大500億件のイベントを含むデータ探索を作成可能
  • Migration reference
    • Ad manager、Merchant center、Google play追加。
  • [新規]e コマースの移行