「現場で使える Googleタグマネージャー実践入門」はGTMをこれから導入される方向け入門書

新しく発売された新刊「現場で使える Googleタグマネージャー実践入門」はGoogle Tag Managerの概要から設定の詳細だけでなく、「逆引き辞典」と表紙に書かれているとおり、実際によく発生しがちな事象に対するGoogle Tag Managerでの設定方法が載っている本です。

本書ではGoogle Tag Managerに関する具体的な説明は全体の3分の1程度となっており、「逆引き」的な内容が多く占めていることもありますが、Google Tag Manager機能としては非常に簡易だということなのでしょう。ただし本書では「テンプレート」を作る部分に関する説明はありません。

Google Tag Managerに関しては、私もかなり自己流となっているのですが本書を通じて"普通こんな感じで設定しているのか"と、ちょっとした気づきがありました。他社・他人の設定環境を見てみたい気持ちがずっとあったんですよね。

本書では複数人で内容を書いているということもあるかもしれませんが、Google Analyticsに関しては基礎知識が必要な内容となっています。またGoogle Analytics 4についてはGoogle Tag Manager上での設定がメインとなっているので理解を深めることは望めないと思います。そちらについては他書にて知識を補完されるのが良いでしょう。

実践例の中にはJavascriptも多数出てきますので、そのまま内容をコピーして利用するか、分かる方は雰囲気をつかむのが良いと思います。 

個人的にGoogle Tag Managerを管理する上で一番大事な点としては「常に修正箇所は1箇所に留める」ように運用することだと思っています。例えばウェブサイトが www.example.com から www.example1.com へサイト移転した時にGoogle Tag Manager上で修正箇所が複数発生すると事故のもとです。常に1箇所だけ直せば全て修正されるような状況を作り出す事に重きをおければ、Google Tag Managerはとても強力で事故の少ない、管理工数も少ない便利ツールとなるでしょう。

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