Google Analytics v4では異なるデバイスでサービスを利用していても統合して分析することがメリットの一つとなっていますが、その「統合」のやり方は以前skillshopの話で出したようにGoogleはUser-ID > Google signals > Device IDの順に評価すると書いていました。
Google signalsは2018年にGoogleが言及していますが、これはサービス自体にログインをしていなくてもGoogle側が同一ユーザであることを特定します。(オプトアウト)
■Google Analytics v4におけるGoogle signals有効化(デフォルト無効)
ではIDは、それぞれどのようなものなのでしょうか。
- User-ID
- WEB : gtagを利用したuser idセット
- アプリ : Firebaseのuser idセット
- Google signals
- Device ID
- WEB : cid(client id)
- アプリ : Android ADID/ iOS IDFA(2020年9月からは取得にはユーザ許諾要)
- アプリ : Google側が自動で振るuser pseudo id
■User-IDの利用は設定可能(デフォルトUser IDを利用)
- Google Analyticsのデータは海外クラウド保管のはずなので海外のデータセンターにデータを配置することに対する許諾が必要なものがあれば規約等にうたう(個人情報等は特に)
- Bigqueryに関しては以前書いたようにデータを配置するリージョンを選択できるため、分析用途等で様々データを統合する場合は東京リージョンあたりを選択する
- Bigqueryのデータセットに有効期限を設定するか検討する(データ作成後●日でデータ削除)
- Universal Analyticsの場合はIPアドレスを収集するか決定し、収集しない場合はGoogleが案内している匿名化処理を設定する。GAv4になる以前のFirebase Analyticsは元々IPが匿名化されていたのでGAv4は匿名化されているという整理で良いはず...見る限りIPデータは無さそう
- Google Signalsに関してはオプトアウト導線を設ける(リンク : https://adssettings.google.com/)
- PCブラウザのオプトアウトに関しては今までのaddonでも可。ただしスマホではアドオンが2020年10月現在でも利用出来ないためユーザへ許諾を得る。許諾を得られなかった場合はGoogleが提供しているopt outのkey-valueを渡す
- Universal AnalyticsはGoogle AnalyticsデータをGA専門家と共有等設定をしているかどうかと、ユーザへ通知すべき場合は通知する
- Device IDでIDFAを利用する場合はApple側の縛りでユーザ許諾が必要
- Concent Modeはよく確認し、analytics_storage='denied'などの必要性について検討すること
- データ保持期間をよく確認し、ユーザへ通知すべき場合は通知する(デフォルト2ヶ月。14ヶ月も選択可)
ユーザーデータ取得や保管、分析やデータの置く場所を考えながら自社のプライバシーポリシーや利用規約などを更新する必要がありそうだなと思いました。
もしかすると認識が違うものも含まれているかもしれませんのでツッコミ等よろしくおねがいします。
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