デジタルマーケティング界隈の2014年予測からマーケティングのアジャイルとリーンを考える・・・

12月に入るやいなや様々なメディアから2014年の予測と題したコンテンツが投稿されています。
ちなみに、こちらのサイトでは各サイトの主張を箇条書きでまとめつつも、大きな流れとしては3つに集約されるとしています。

  • 動画マーケティング
  • アジャイルマーケティング
  • コンテンツマーケティング

です。
これを見ると、2013年から流れは変わらないなという印象なのですが、何故か「アジャイルマーケティング」という言葉に少し引っかかりました。

アジャイルマーケティングの説明として、一言でマーケティングのリアルタイム化と述べられていますが、ガーディアンの「Location-based real-time marketing」やイギリスのMarketing Magazineで言う「The move to real-time content marketing」あたりにそれをトレンドと位置づけた根拠があるようです。

それはともかく、僕が「アジャイルマーケティング」という言葉の何に引っかかったのかというと、なぜここで書かれている「アジャイルマーケティング」は「リアルタイムマーケティング」のような単純明快な言葉ではなく、「リーン」という言葉でもなく、敢えて「アジャイル」という冠を付けたのだろう・・・というしょうもない疑問なわけです(苦笑

通常マーケティングは既存サービスがあることが前提で、理想的な事を言えば「リーン」のプロセスを経て、より利用されるサービスだという確信を得てリリースされたものを、さらに利用者を増やすべくマーケティングするという流れになると思います。

一方マーケティングには昨今、「アウトバウンドマーケティング」やら「インバウンドマーケティング」という言葉がありますが、「アジャイル」やら「アウトバウンド」やら「インバウンド」という言葉を頭に思い浮かべていて、何となく頭に浮かんだのは、「アウトバウンドマーケティング」は「アジャイル」、「インバウンドマーケティング」は「リーン」プロセスを経るべきではないか?ということです。

つまり、アウトバウンドマーケティングでは細かなセグメンテーションなどによるターゲティングにより、よりテスト的にマーケティングを行いつつイテレーションを繰り返し最適なポイントを見つける事が重要で、インバウンドマーケティングでは流入者情報やソーシャルメディアなどの市場のトレンドを見ながらユーザーが望んでいるコンテンツの中身をMVP的な考えで埋め込みながら作り出すことが重要ではないかということです。

内容としては至って普通だと思いますが、アウトバウンドとインバウンドでだいぶ考え方が違う事になります。実は自明のことなのかもしれませんが、コンテンツにおいてMVPと同じ概念を適用するとどうなるか・・・そんな事を考えると、少しプロセスや結果の見方、分析の仕方を「アウトバウンド」と「インバウンド」で変える必要があるなと感じました。
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