10万人に愛されるブランドを作る!

【読了】10万人に愛されるブランドを作る!

今や社長、副社長含めとても有名になった「ライフネット生命」の元マーケティング部長であり、現在は常務取締役の中田さんの本です。

生命保険という"できればお世話になりたくない商品"をネットで売るためのマーケティングが目指すところは

「企業の理念に共感してもらい、応援者、サポーターを増やすこと」

「認知度を効率良く獲得すること」

この2点を効率良く回すことが、起業当時より大切にされていることです。
企業理念を一人でも多くの方に伝え続け、共感してもらい、ファンになってもらうという流れに乗せるためには、普通のマーケティング手法のみを実行していても全く足りません。

本書ではブランドの人格やインターナル・マーケティング、ソーシャルメディアマーケティングなど、ネットという枠にとらわれない自由なマーケティング事例が紹介されています。

面白いと思う内容がいくつもありましたが、中でも"マーケティングの醍醐味がやらないことを決めるという選択"だという考え方は面白いポイントだと思います。
「お客様が共感したり、愛してくださるのは、「何でもいうことを聞くロボット」のような会社ではなく、こだわりがあり、人格や個性が見える会社」という部分ですが、0スタートの企業がこの理念を最初から貫くことは非常に勇気のいる事ではないでしょうか。

本書を読んで自分の足りない部分が沢山見えてくるだけでなく、それが苦手な分野であることも確かなので、少しでも近づけるような努力が必要だと感じました。

最後に、どの企業でも出来る手法だと感じたのが「調査リリース」というマーケティングです。
マスメディアに取り上げられるような調査データを開示することで、大手メディアから人を流入させることが出来るというものです。そこで外してはならないポイントが、自社の顧客となりうる可能性のある集団が興味を示す内容でなければならないという点です。

実際に調査を行う母集団の選定や調査場所、方法は書かれていないので、その点は熟考する必要がありますが、メディアに採用されるような一般的な調査結果であるならば、MROCのような閉鎖的なものよりはオープンなインターネットのアンケートなどになるのかもしれません。
しかしながら、非常に効果的な手法だと思います。

10万人に愛されるブランドを作る!
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