モバイルパワーの衝撃―スマートフォン時代の事業モデル革命
ビジネスとしてのモバイルは「個客の見える化」「個客の顕在化」としての役目を負っています。日本でもオフラインサービスからのオンライン化ではとりわけ顧客一人ひとりへのサービス拡充を目指している事例が多いが、一方でオンラインサービスにおける顧客サポートは非常に弱いと感じています。アメリカ「テスコ」の顧客分析とターゲティングについては飛び抜けていますが。
あわせてモバイルで重要なのは「When(いつ)」「Where(どこで)」の情報から、いつどこで買ってもらうのかという戦略をこれまで以上に綿密に練る必要が発生してきたという事です。
東京ガールズコレクションのように時間場所を特定し、特定のニーズを持った消費者を集め、消費を喚起するという事例を他の分野、例えばバイクで言うなればオーナーズミーティングへ展開することで、よりニッチかもしれないけれども、面白いサービスの一つとなり得るような気がします。
スマートフォンが出てきて始めて自然と生活の中でGPSでの位置情報など、所謂「シグナル」を利用した顧客サポート化が実行できる下地が出来てきたと思います。
東京海上日動キャリアサービスのコラムで面白いと思ったのが、GPSでいまゴルフ場にいる人にむけてゴルフ保険をPUSHするというもの。応用事例にとして紹介されていたのは、”携帯の加速度センサーや速度計測によるブレーキのかけ方から危ない運転かどうかのリスクカテゴリーを計測する”というものですが、似たような仕組みで面白いサービスがいくつもできるかなと感じます。
最後に、携帯は24時間30センチ以内の距離に存在していると言われるメディアです。飲食店に行けば机の上に必ず携帯電話を置く。それをさらに置き場を設置して、その置き場にFelicaを実装して、常連を認識化し、いつものメニューをすぐに注文できるようにしたり、クーポンが使えたらどんなに幸せだろうと思う今日この頃です。
ビジネス視点ではなく、個として携帯画面にどんな情報があったら面白いだろうという視点で考えると、もっともっと面白い物が沢山出てくるような気がします。
モバイルパワーの衝撃―スマートフォン時代の事業モデル革命
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