【読了】「ゲームニクスとは何か」

ゲームニクスとは何か―日本発、世界基準のものづくり法則 (幻冬舎新書)


2007年に発売されている本ですが、今読んでも多くの気づきを与えてくれる本です。
今多く議論されているゲーミフィケーションというものは、来店頻度・使用頻度の向上を目的とした面白さの追求がメインとなっているけれども、本書を読むと改めて「ユーザー・インターフェース」の重要性を考えざるを得ません。

当たり前といえば当たり前ですが、議論の出発点として、どう考えれば楽しいコンテンツを作る事ができるか、どのくらい効果があるのか、どういう仕組みを作ればより活性化させることが出来るのかという部分に主眼がいっていると思わざるをえない発言が沢山あるわけです。

本書では、「ゲームニクスの4つの原則」として以下をあげています。
・直感的なユーザーインターフェース(=使いやすさの追求)
・マニュアル無しでルールを理解してもらう(=何をすればいいのか迷わない仕組み)
・はまる演出と段階的な学習効果(=熱中させる工夫)
・ゲームの外部化(=現実とリンクさせて、リアルに感じさせる)
取り組むべき優先順位もこの順番で、まずは「ユーザーインターフェース」なのかなと感じます。

2012年になり、デバイス間の連携が強くなりました。
インターネットで似たようなサービスが多く提供され、日々新しいサービスが多く生まれています。

特に現在は写真の分野でインターフェース、概念が大きく変わりました。
自分の写真というFlickr的なサービスから、コレクションという内容が生まれたPinterest。そのコレクションにさらにファンが付いて行くという構造です。これは従来の写真の見せ方や考え方を土台から大きく変えました。あわせてインターフェースも大きく変わりました。

他の分野ではどうでしょう。他社のサイトデザインの踏襲だけでなく、新規に実験的な取り組みとしてβサイト、β機能を追求してみてもいいかもしれません。



ゲームニクスとは何か―日本発、世界基準のものづくり法則 (幻冬舎新書)
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