ウェブマスター向けガイドライン更新

昨日の夜には国内、海外ともにウェブマスター向けガイドラインが更新されていましたね。

更新されたページはこちら「ウェブマスター向けガイドライン
更新箇所ですが、公式ブログでも発表されたとおり下記となります。

■技術に関するガイドライン

「Google がサイトのコンテンツを完全に把握できるように、サイトのアセット(CSS や JavaScript ファイル)がすべてクロールされるようにしてください。Google インデックス登録システムは、ページの HTML やそのアセット(画像、CSS、Javascript ファイル)を使用してウェブページをレンダリングします。Googlebot がクロールできないページアセットを確認し、robots.txt ファイルのディレクティブをデバッグするには、ウェブマスター ツールの Fetch as Google ツールと robots.txt テスターツールを使用します。」

■デザインとコンテンツに関するガイドライン

「重要な名前、コンテンツ、リンクを表示するときは、画像ではなくテキストを使用します。Google のクローラでは、画像に含まれるテキストは認識されません。If you must use images for textual content, consider using the ALT attribute to include a few words of descriptive text.」

です。
その他、以下の文章が削除されました。

Lynx などのテキスト ブラウザを使用して、サイトを確認します(ほとんどの検索エンジンのスパイダーには Lynx で見えるようにサイトが映ります)。JavaScript、Cookie、セッション ID、フレーム、DHTML、Flash などの特殊な機能が使用されているためにサイトの一部がテキスト ブラウザで表示されない場合、検索エンジンのスパイダーがサイトをうまくクロールできない可能性があります。
公式ブログでも書かれていますが、レンダリングして評価するため古いブラウザでのチェックは必要なくなったということで。


 

Google検索結果に自社のサイト内検索ボックスを表示させないmetaタグ追加

もしサイトに必要となった時があったら・・・。ということで、今Google検索でWEBサイト名・サービス名で検索するとサイト内検索ボックスが表示される場合がありますが、それを停止したい場合のmetaタグがGoogleのヘルプに追加されていました。

<meta name="google" content="nositelinkssearchbox" />

タグの解説としてはこのように記載されています。
When users search for your site, Google Search results sometimes display a search box specific to your site, along with other direct links to your site. This meta tag tells Google not to show the sitelinks search box. Learn more about sitelinks search box.
 その他今週はGoogle検索結果に表示される情報の削除や、キャッシュ情報などに関してGoogleのヘルプが多く更新されているようですね。
このあたりのヘルプの内容に更新がかかっていますが、日本を含め各国での情報削除ニーズが背景にあるのでしょう。

最近ではジャーナリストの書いた記事でさえ削除申請によってGoogleが削除する場合が散見されるなど、EUから始まったこの動きが、EU自身の首を締める結果となっているなどと批判される記事も出てきています。

Googleも削除ポリシーを公開してはいるものの、対応に苦慮している様子が垣間見えます。

競合他社がせっかく公開してくれているキーワード群を使って自社の検索ランキングはチェックしておこう

Googleがmetaタグの「keywords」を検索ランキングに利用しなくなって久しい訳ですが、それでも現在も「meta name="keywords" content="・・・"」とページへ書いているサイトも多いと思います。

私自身は新規サイトへは導入せず、既存サイトもリニューアルタイミングなどを見計らって削除してしまうという方針を立てていますが、海外のSEO業者の中では削除が推奨されている認識です。
海外でもページ単体のSEOを簡易に測定してくれるようなツールがありますが、そのレポートではkeywordsの削除を推奨されていることがあります。

削除の理由としては、現在検索エンジンが参考にしなくなったのであれば単純に不要だとする他にも、競合他社に「このページで狙っているキーワードはコレですよ!」と教えているだけでしかないからだと説明されています。

単純にkeywordsを解析しなくても、ページ内で利用している単語やフレーズを解析することで大体想像は付くというものではありますが、そんな手間を掛けずにkeywordsを取得してしまったほうが競合分析としては早いですよね。


私の場合は単純にScreaming Frog SEOで競合他社サイトを分析したタイミングでkeywordsデータも取得してしまって、あとはGRCなどのキーワードランキングチェックツールに登録しておくことがあります。

もちろん頻繁にはしませんが、他社がせっかく公開してくれているデータなので利用しない手はありません。Screaming Frog SEOであれば、例えばクエリに制限をかけたり、Depthに制限をかけたりすることで、なるべくクロールするページの重複を避けて沢山のページをクロールしたほうが良いでしょう。


会社によってはギンザメトリクスのような有料ツールを利用されている会社も有ると思いますが、競合他社分析の一つの手段として利用されるのは、意味がある事だと思います。
競合他社が狙っているキーワードに対し、自社でランディングページを用意していない場合だったり、隠れたユーザーのニーズを他社が狙っている場合だったりと、様々な発見が期待できるはずです。

ぜひ検討してみてください。

【参考】
Screaming Frog SEO Spiderとその使い方・活用法に関する記事はこちら

Screaming Frog SEOの「Bulk Export」を利用してアンカーテキストやAltテキスト抽出

Screaming Frog SEO Spiderの「Bulk Export」は以前、「Success(2xx) In Links」という箇所を使ってサイトの内部リンク構造を分析するという内容をお伝えしましたが、この「Success(2xx) In Links」または「All Anchor Text」を利用するとサイトの内部リンクの中でのアンカーテキストを一括で出力することができます。



また、同様に「All Image Alt Text」を利用することで、Altテキストを一括で出力することができます。
「Success(2xx) In Links」でも出力が出来ますが、アンカーテキストとAltテキストの両方が混ざることの他に、名前の通りHTTPステータスが200以外も含むか含まないかという違いも出てきます。

「All Anchor Text」でデータをエクスポートすると、以下項目が出力されます。
  • Source
  • Destination
  • Alt Text
  • Anchor

Sourceがリンク元、Destinationがリンク先、Alt Textはimageのaltテキスト、Anchorがリンクのテキストです。

Destinationでリンク先URLを絞りこみながら、ターゲットとなるキーワードでちゃんとリンクが出来ているか、または「こちら」みたいな無意味なキーワードでリンクが構成されていないかどうかをチェックできます。

前から利用していたものの、最近少し助けられた事があったので価値を再確認したところです。
この辺りのBulk機能も、ぜひ利用してみてください。

【参考】
Screaming Frog SEO Spiderとその使い方・活用法に関する記事はこちら