前回に引き続き、「どこどこJP」と「ClickTale」、それからGoogle Analyticsを利用したウェブ改善と営業効率アップという内容で書かせて頂きます。
前回は「ユーザモデリングの3階層」とはどういうものかを説明しましたが、今回はその「ユーザモデリングの3階層」を利用して、どう営業効率を上げるかを考えていきます。
今回、想定ユーザーがウェブ解析士認定講座サイトを通じた本質的なニーズを「講座申込み」とし、「講座申込み」をそのサイトの提供価値と位置づけました。そのニーズを満たすための行為を「ClickTale]や「どこどこJP」を利用し、共通行動(特徴量)を見出すことで、コンバージョンするペルソナを想定するという「ユーザモデリングの3階層」を逆から考える事で、営業すべき企業担当者を発見するという方法を取りました。
Google Analyticsで通常解析するのと似ていますが、簡単に言ってしまえばコンバージョンした人の共通行動を見出し最適化していくというだけの話です。
もちろん、今回普通にGoogle Analyticsも利用しておりますので、ファネル分析から導き出される想定ユーザーやサイトによく訪れるユーザーを元に営業対象を絞るという事も提案いたしました。
よく訪れるユーザーの想定はAARRRモデルの中の「Active」として定義づける事が出来るという意味でもかなり重要だと考えておりますので、サイトを分析する際に必ずチェックすべき項目の1つだと思います。
(参考)AARRRファネル via iage technologies
■共通行動の分析
例)ヒートマップ
ヒートマップやアイトラッキングは、ユーザーがどこを見ていて、どこを見ていないのかを見る上ではとても重要なツールになります。
検索結果(SERPs)では動画のサムネイルなどの画像に注目が集まったり、人の顔や人の視線の先が注目されたりするわけです。
今回もある特定のページでは「F型ヒートマップ」が形成され、別の類似したページでは「F型ヒートマップ」が形成されませんでした。
それは、類似しているページにも関わらず、そこを閲覧しているユーザーの期待は異なっており、同じテンプレートで情報を見せる事が適切ではないという結論になる可能性が発生します。
他にもクリック箇所から見たコンバージョンファネル改善など、複数の改善箇所を見つける方法があるでしょうが、最近すごく実感をしているのが、やはりClickTaleのレコーディング機能のように1ユーザー1ユーザーの粒を毎日少しでも良いのでちゃんと確認する必要があるのではないかということです。
共通行動を見つけるには、オフラインでは観察法やらエスノグラフィ、KJ法など色んなものがあります。もちろんオンラインでもアイトラッキングや、もしかするとMROCという手段もあるでしょう。
しかしながら、もっとよりユーザー環境に近く観察出来る方法というものは少ないのではないでしょうか。
そういえば、MROCって一瞬花開いて直ぐに廃れてしまった感じがしているのですが、どうなのでしょうか?司会進行が一番難しいという点で技術が問われるのだと思いますが。恐らくそこまでお金をかけたりしなくとも、もっとリーン的観点で気軽に方向修正をしなくてはウェブ企業としては取り残されてしまうという考えの方が現在は主流なのかもしれません。
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