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1日目に引き続き、2日目を投稿します。
まずは、1日目を投稿してみて、意外と反応があり恐縮です。
マーケティングレポートは、コンサル系会社やツール提供会社が出すものばかりで、他社がどんなものを使って分析をしているのかは、全くわかりません。私自身は、レポートというものを殆ど見たことがないので、自分で作り会社で公開しているだけです。
A4、A3サイズ1枚で簡単なレポートが出来れば週次のレポートとしては素晴らしいものになると思いますし、報告対象者が社員向けか、役員向けか社長向けかによって内容も変わります。今回公開しているものは社員・役員両方に向けていますので、簡単な内容から予実管理への言及まで全て入れています。そのあたりも考慮いただければと思います。
【1日目のご意見等を受けて】
レポートのレイアウトをGoogle DocのTemplateで公開しました。
・表紙
・2ページ目
別にTemplateじゃなくても。。。という印象ですよね?(笑)
参考にしつつ、独自のレポートを作成してみてください。
【2日目開始】
3ページ目は、今のところ集客系の簡易レポートとしています。
※3ページ目もレイアウトを公開しました。
さて、たぶん見ていただければ分かってしまうと思いますが、「滞在時間」部分はあとで付け足しました(苦笑)
他のページで入れる部分がなかったからです。
省いていただいて全く問題ありませんので、テンプレートは好きなように煮たり焼いたりしてください。
【流入経路分析】
集客ルート、新規顧客流入率、滞在時間を調べるには、「segment」を使います。
<参考 - 決められたセグメントコード>
gaid::-1 全セッション
gaid::-2 新規ユーザー
gaid::-3 リピーター
gaid::-4 有料の検索トラフィック
gaid::-5 無料の検索トラフィック
gaid::-6 検索トラフィック
gaid::-7 ノーリファラー
gaid::-8 参照トラフィック
gaid::-9 コンバージョンが達成されたセッション
gaid::-10 トランザクションの発生したセッション
gaid::-11 モバイル トラフィック
gaid::-12 直帰以外のセッション
※アドバンスドセグメントを利用している場合は、これ以外にさらに他のセグメントコードが割り振られます。
アドバンスドセグメントのセグメントコード取得はツール開発者のSpreadsheetを利用するのが一番早いと思います。
Analyticsログイン用のアドレス、パスを入れるか、Tokenがわかっていれば、Token欄に直接Tokenを貼りつけてみてください。
1日目で使い方を説明しているので数式の使い方の説明はしません。
1日目に作成したシートを例にとって数式を作ってみると。。。
direct : getGAdata(C1,C2,"visits",B4+1,B5+1,,,"gaid::-7",,)
となります。本当でしょうか?
※ここでは若干数式の後半を省略していますが、気にしないでください。
Analyticsで見てみると、directの数値が89.00ですね。問題ありません。
同様に
検索エンジン経由 : getGAdata(C1,C2,"visits",B4+1,B5+1,,,"gaid::-6",,)
外部サイト経由 : getGAdata(C1,C2,"visits",B4+1,B5+1,,,"gaid::-8",,)
となります。あとは、全体のセッション数から見た比率を求めて円グラフを完成させましょう。
utm経由の流入は「その他」になりますが、その部分は今回含めていません。
【新規顧客流入率】
流入経路分析と同様にsegmentをセットします。
新規 : getGAdata(C1,C2,"visits",B4+1,B5+1,,,"gaid::-2",,)
となります。ここもちゃんとWeb表示データと相違ないか、確認してみましょう。
注) 数式や指標等を覚えてくると、ここでMetricsにある「ga:newVisits」と勘違いすることがありますが、「ga:newVisits」は新規ユニークユーザーの事なので間違えないようにしましょう。
【滞在時間】
このシートに似合わない指標、「滞在時間」です。
ここでは新規顧客とリピーターで滞在時間がどの程度違うかを明示しているだけです。
サクっと計算してしまいましょう。
サイト滞在時間は専用metricsが存在します。「ga:timeOnSite」です。
ただし!計算してみればわかりますが、計算結果は「秒」で返ってきます。
新規の滞在時間 : getGAdata(C1,C2,"timeOnSite",B4+1,B5+1,,,"gaid::-2",,)
出来ましたか?
どんだけ弱小サイトだよ!っていうツッコミは受け付けません(笑) ちなみに、このサイトではありません(笑)
あとは、画面キャプチャどおりに秒を時分秒の形式にしましょう。
ここはExcelの知識でOKです。
やり方は色々ありますが、ここでは簡単にtext関数を利用します。
text(time(0,0,A9/A8),"hh:mm:ss")
関数で取得した秒を一人当たりの秒数に換算します。で、time関数の秒にその値をぶち込んで、text関数で書式を整える。そんな流れです。
ここでも時差の関係かもしれませんが、私の設定ではhhの部分が12と入ってしまうため、「"hh:mm:ss"」の部分を「"00:mm:ss"」としてしまっています。Web画面の数値とイコールになることが確認できれば問題ありません。
なお、小数点のまるめ処理等で若干Webの数値と一致しない場合がありますが、1秒程度のずれとなっているはずです。
2日目は以上で終了です。
【補足(解析の手間をできるだけ省くために)】
自動計算とはいえ、関数がデータを取得するのは時間がかかるため、なるべく計算は少なくしましょう。TOKENや解析期間は1箇所で管理し、Importrange関数で引っ張ってしまう方が良いです。
私の場合は、「表紙」がトリガーになっており、「表紙」で解析期間を選択すると1ページ目以降はすべてImportrangeで期間を取得するため、基本的にはSpreadsheetを開くだけで自動計算され、マーケティングレポートが完成します。
あとは、関数でエラーが出た場合の対処のみを行うという方法です。
【関数でエラーが出た場合の対処方法】
取得するデータ量により、関数でエラーが出る場合があります。その場合は次の方法で回避が可能です。
・metricsまたはdimensionsの「ga:」を入れてみる、または抜いてみる。
・暫定的に隣のセル等、未使用セルに同じ数式をコピーする。
・一旦Spreadsheetを閉じて、時間をおいてからアクセスする。
一つ目の方法を私はよく使います。面倒ですけど、一番簡単で、すぐに再計算可能だからです。Templateを見ていただければ分かると思いますが、Sheet1はレポート用、Sheet2は計算用で、計算結果をSheet1へ引っ張っているので、二つ目の方法をとると、若干厄介ですね。
特に急いでいなければ三つ目の方法でも良いと思います。
エラーを未然に防ぐ方法としては
・関数を出来る限り減らす。(1日目でも述べましたが、Google側の制限で一度に10個までしかクエリを受け付けません)
・開発者サイトにある通り、スクリプトをいじる。
スクリプトをいじって、改善したという実感がないので、個人的には一つ目の関数を限りなく減らす方法を推奨します。
というわけで、2日目はここで終わりです。
皆さんが作成している解析レポートもぜひ見てみたいと思っています。
では。
【参考】
・3ページ目のテンプレート
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