またコホートなどV4でしか利用出来ないmetricやdimensionが出始めましたが、かなり柔軟で有用な代わりに多機能でV4用に覚えなおさないといけないという印象です。サポートツールも出始めているので、自分で細かく指定しなくても良くなりそうですが。
ちなみにReporting API V4は別APIとして管理されているようです。
- 2期間でのデータ比較
- metricsの計算結果を返す
- pivotを利用してヒストグラムを生成する
- コホート分析をする
※以下、VIEW_IDはみたいGAのビューIDを入れている前提となります。
※JSONフォーマットの改行が無い状態で読みにくくなっている点ご了承ください。
1. 2期間でのデータ比較
Reporting API V4では期間を複数指定出来ます。
'reportRequests': [ { 'viewId': VIEW_ID, "dateRanges":[{"startDate":"2016-07-01","endDate":"2016-07-23"},{"startDate":"2015-07-01","endDate":"2015-07-23"}], "dimensions":[{"name":"ga:browser"}], 'metrics': [{'expression': 'ga:sessions'}] }]
出力サンプル
dateRange | ga:browser | ga:sessions |
Date range (1) | Android Browser | 5 |
Date range (1) | Chrome | 631 |
Date range (1) | Edge | 0 |
Date range (1) | Firefox | 185 |
Google Analyticsのブラウザ(GUI)上では普通に出来ますが、2期間を指定して比較が可能です。
上記の例はdataRangesを2期間指定して前年比を取得しています。
この場合返ってくるデータはdimensionの昇順で返ってきてしまい、あまり結果としてはイマイチな感じが出てきます。
そこでデータのソートをかけます。セッション数の変化量降順に並び替える時はorderBysを利用します。
'reportRequests': [ { 'viewId': VIEW_ID, "dateRanges":[{"startDate":"2016-07-01","endDate":"2016-07-23"},{"startDate":"2015-07-01","endDate":"2015-07-23"}], "dimensions":[{"name":"ga:browser"}], "orderBys": [{ "fieldName": "ga:sessions", "orderType": "DELTA", "sortOrder": "DESCENDING", }], 'metrics': [{'expression': 'ga:sessions'}] }]
出力サンプル
dateRange | ga:browser | ga:sessions |
Date range (0) | Safari | 90 |
Date range (1) | Safari | 74 |
Date range (0) | Safari | 90 |
Date range (1) | Safari | 74 |
サンプルでは2期間を連続して出力しています。
2. metricsの計算結果を返す
metricsは単純にリストで指定するだけでなく所謂「計算指標」を自由に作成することができるようになっています。'reportRequests': [ { 'viewId': VIEW_ID, "dateRanges":[{"startDate":"2016-07-01","endDate":"2016-07-23"}], "dimensions":[{"name":"ga:browser"}], "metrics" : { 'expression': 'ga:sessions/ga:users', 'formattingType': 'FLOAT', 'alias': 'Formula1' } }]
出力サンプル
dateRange | ga:browser | Formula1 |
Date range (0) | Android Browser | 1 |
Date range (0) | Chrome | 1.146167558 |
Date range (0) | Edge | 1.6 |
Date range (0) | Firefox | 1.206521739 |
この場合はmetricsのexpressionでユーザあたりセッション数をブラウザごとに表示します。計算指標化したときのheader名はaliasで指定して、formattingTypeで整数だったりパーセントだったり日付だったりと指定できます。
3. pivotを利用してヒストグラムを生成する
V4ではorderBysのorderTypeでHISTOGRAM_BUCKETを利用して自由にカスタマイズしたヒストグラムを生成することが出来ます。'reportRequests': [ { 'viewId': VIEW_ID, "dateRanges":[{"startDate":"2016-07-01","endDate":"2016-07-23"}], "dimensions":[{"name":"ga:sessionCount" , "histogramBuckets":["1","5","10","15","20"]}], "orderBys":[{"fieldName":"ga:sessionCount","orderType":"HISTOGRAM_BUCKET"}], "metrics" : [{"expression":"ga:users"}] }]
出力サンプル
dateRange | ga:sessionCount | ga:users |
Date range (0) | 1-4 | 939 |
Date range (0) | 5-9 | 11 |
Date range (0) | 10-14 | 1 |
Date range (0) | 20+ | 1 |
上の例の場合はdimension(セッション数)に対して1,5,10,15,20という階級を与えています。
返ってくる範囲は
1 -> 1-4
5 -> 5-9
などです。別に等間隔でなくてもデータが返ってきますので自由にカスタムして欲しいデータの範囲を設定して投げられます。ただし該当の階級に値が存在しない場合はその階級のデータは返ってこないようです。
4.コホート分析をする
V4でしか利用出来ないけど使いたいニーズの高いコホート分析。
この場合は全体のdateRange指定は無しでコホートの部分でdateRange指定をする。
この場合は全体のdateRange指定は無しでコホートの部分でdateRange指定をする。
'reportRequests': [ { 'viewId': VIEW_ID, "dimensions":[{"name": "ga:cohort"},{"name": "ga:cohortNthDay"}], "metrics":[{"expression": "ga:cohortActiveUsers"},{"expression": "ga:cohortTotalUsers"}], "cohortGroup":{"cohorts":[{"name": "cohort 1","type": "FIRST_VISIT_DATE","dateRange":{"startDate": "2016-06-01","endDate": "2016-06-01"}}, {"name": "cohort 2","type": "FIRST_VISIT_DATE","dateRange":{"startDate": "2016-07-01","endDate": "2016-07-01"}}]} }]
ga:cohortNthDayの場合はdateRangeは1日のみ指定。
ga:cohortNthWeekの場合はstartDateは必ず日曜日、endDateは必ず土曜日。
ga:cohortNthMonthの場合はstartDateは必ず1日、endDateは必ず月末といった感じでの縛りもあるので、自分で何回か書いてみて覚えないといけなそう。
以上ざっくりとしたV4追加機能の部分ですが、もちろんフィルタやセグメントも普通にかけられますし、V3ってこんなに複雑だったっけ?と思う部分もあったりしますが、Googleのドキュメントを見ながら必要なものを揃えれば良いと思います。
中には数字が入る部分も文字列で渡さないといけないとか、以前からのGoogle仕様はV4でも変わらず健在です!(苦笑
現状コホート以外はjavascriptでも提供されていました。
pivotとコホートはAPI側から触れるのは嬉しいですね。あとセグメントで通常の「条件(condition)」指定はシンプルと言うんですね。
ツールや使い方だけでなく、自分が取りたいデータを自由に取得できるようになりましょう!
ga:cohortNthMonthの場合はstartDateは必ず1日、endDateは必ず月末といった感じでの縛りもあるので、自分で何回か書いてみて覚えないといけなそう。
以上ざっくりとしたV4追加機能の部分ですが、もちろんフィルタやセグメントも普通にかけられますし、V3ってこんなに複雑だったっけ?と思う部分もあったりしますが、Googleのドキュメントを見ながら必要なものを揃えれば良いと思います。
中には数字が入る部分も文字列で渡さないといけないとか、以前からのGoogle仕様はV4でも変わらず健在です!(苦笑
現状コホート以外はjavascriptでも提供されていました。
pivotとコホートはAPI側から触れるのは嬉しいですね。あとセグメントで通常の「条件(condition)」指定はシンプルと言うんですね。
ツールや使い方だけでなく、自分が取りたいデータを自由に取得できるようになりましょう!
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