eコマースサイトにおける説得力をどうデザインへ反映させるのか

海外の事例で最近とても面白いなと思った考え方が、ウェブサイト特にeコマースサイトでユーザが"このサイトで商品を購入する"と決断する、所謂decision makingの過程で、そのサイトの商品ページが持つ説得力をどうデザインへ活かしていくか、みたいなものです。

eコマースサイトは価格競争になりがちですが、商品購入の過程においてユーザの感情的な面は全く考慮されておらず、その態度変容をサイト内で起こすという立場でページを作成することは軽視されているように思います。

もともとインターネットそのものが文字文化、特に技術的な側面から発達してきたこともありロジカルにサイトも作り出していく事が多く、eコマースサイトに関しては即ちサイト構造の明確性・明瞭性や、ユーザが現在いる場所を容易に把握できるようにしたり、意識させない明瞭なナビゲーションを準備したりすることに繋がってきます。
ロジカルにコマースサイトを作ると、そのサイトで商品を購入しようというキッカケは価格の表示であり、サイトのわかりやすさというものになります。

特に買う意思がない人がそのサイトを見て商品を購入しよう!と決定させるためにはサイトの説得性が大事だと仮定した場合、その説得力というのは通常の日常ではコミュニケーションから発生しますが、そのコミュニケーションにおける「論理性」「感情(感情へ訴える)」「信頼性」が重要です。

で、何となく察しがついている人もいるかと思いますが、これ即ちアリストテレスの弁論術ですね(笑

問題は、この「論理性」「感情」「信頼性」をどうデザインに反映させるかです。
ざっくりと、それぞれの項目をあげると

■論理性
・価格表示
・商品の多様性
・商品説明
・階層・現在位置把握の容易性

■感情
・商品イメージよりも動画や実際利用されている場面の写真
・同意できるレビューやよく売れている商品などの提示

■信頼性
・JIS規格などの認証マークの提示
・ユーザの声などの提示
・サイト自体のセキュリティやプライバシーポリシーなどの提示
・商品問い合せが容易であることを提示

などです。
最近のコマースサイトでは商品詳細ページがリッチになり、もっと感情に訴えかけるなどの施策が多く行われてきてはいるものの、まだまだ発展途上であると思いますが、今回この考え方を見て、そういう3軸で色んなサイトを評価してみたら面白い発見があるかもしれない!と思いました。

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